独自作成したコンポーネントへのユニット スコープ名の追加
ユニット スコープ名 への移動
独自にコンポーネントを作成している場合、新規および既存のプロジェクトに対してユニット スコープ名を追加することができます。
新規および既存のプロジェクトにユニット スコープ名を追加する(推奨)
一般に、コンポーネントの作成時には、コンポーネントにユニット スコープ名を指定する必要はありません。追加される uses
エントリに自動的にスコープが設定されるためです。 ただし、独自のコンポーネントを作成する場合は、以下の手順で、新規および既存のプロジェクトにユニット スコープ名を追加することができます。
ユニット スコープ名が必要なくなれば、それを削除することも可能です。
- レジストリ キー
HKEY_CURRENT_USER\Software\Embarcadero\BDS\23.0\Library\libname
を探します。ここでの libname は、サポートされているターゲット プラットフォームです(Win32、Win64、OSX32、Android32、iOSDevice32、iOSDevice64、iOSSimulator のいずれか)。 - サポートされているターゲット プラットフォームの Library ディレクトリ(<ライブラリ名>)に、
CompatibilityUnitScopes
キーを作成します。 - 以下の文字列値を追加します。
- [値の名前] = <ベンダ名>(コンポーネントを開発した会社の名前)
- [値のデータ] = <ユニット スコープ名リスト>(ユニット スコープ名はセミコロンで区切って指定)
たとえば、以下のレジストリ エントリでは、ベンダ MyComponentCompany(Win32 プラットフォーム)に 3 つの互換性ユニット スコープ名(NewComp、OldComp、MyComp)を追加しています。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Embarcadero\BDS\23.0\Library\Win32\CompatibilityUnitScopes
MyComponentCompany=MyComp;NewComp;OldComp
上記の手順を推奨します。ユニット スコープ名が必要でない場合には、それを削除できるからです。
状態に関係なくすべてのプロジェクトにユニット スコープ名を追加する
この手順はお勧めできません。 名前空間の接頭辞(ユニット スコープ名)が必要でないものも含め、すべてのプロジェクトをコンパイルすることになり、時間がかかります。
- レジストリ キー = "HKEY_CURRENT_USER\Software\Embarcadero\BDS\23.0\Library\<PlatformKey>\Namespace Search Path" を読み込みます。ここでは <PlatformKey> = [Win32, Win64, OSX32, Android32, iOSDevice32, iOSDevice64, iOSSimulator] です。
- セミコロンで区切ってユニット スコープ名(複数可)を追加します。
- レジストリ値に "Namespace Search Path" と設定します。
関連項目
- [ライブラリ]([名前空間プレフィックス]オプションを参照)
- [Delphi コンパイラ]([ユニット スコープ名]オプションを参照)