VCL フォーム アプリケーションでのビットマップ画像の全体表示

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ここでは、ファイルからビットマップ画像を読み込み、その全体を VCL フォームに表示します。Bitmap オブジェクトの Height プロパティおよび Width プロパティを使用して、画像全体を表示します。

  1. ボタン コントロールの付いた VCL フォームを作成します。
  2. ビットマップ画像を準備します。
  3. ボタンの onClick イベント ハンドラに、ビットマップ画像を読み込んで表示するコードを記述します。
  4. アプリケーションをビルドして実行します。

VCL フォームとボタンを作成するには:

  1. [ファイル|新規作成|その他...|Delphi プロジェクト] または[C++Builder プロジェクト]を選択し、[VCL フォーム アプリケーション]アイコンをダブルクリックします。VCL フォーム デザイナが開きます。
  2. [ツール パレット][Standard]ページから、ボタン コンポーネントをフォームに配置します。
  3. [オブジェクト インスペクタ]で、Caption プロパティに「Full View」、Name プロパティに「FullView」と入力します。

ビットマップ画像を準備するには:

  1. プロジェクト ファイルを格納するディレクトリを作成します。
  2. ローカル ドライブのビットマップ画像を探し、プロジェクト ディレクトリにコピーします。
  3. プロジェクト内のすべてのファイルをプロジェクト ディレクトリに保存します。

OnClick イベント ハンドラを記述するには:

  1. [オブジェクト インスペクタ][イベント]タブで、Button1 の OnClick イベントをダブルクリックします。コード エディタが開き、TForm1.FullViewClick(Delphi)または TForm1::FullViewClick(C++)のイベント ハンドラ ブロックにカーソルが置かれます。
  2. 以下のイベント ハンドラ コードを入力します。MyFile.bmp は、プロジェクト ディレクトリ内のビットマップ画像の名前に置き換えてください。
      Bitmap := TBitmap.Create;
      try
        Bitmap.LoadFromFile('MyFile.bmp');
        Form1.Canvas.Brush.Bitmap := Bitmap;
        Form1.Canvas.FillRect(Rect(0,0,Bitmap.Width,Bitmap.Height));
      finally
        Form1.Canvas.Brush.Bitmap := nil;
        Bitmap.Free;
      end; 
Graphics::TBitmap Bitmap = new Graphics::TBitmap();
try {
  Bitmap->LoadFromFile( "..\\MyFile.bmp" );
  Form1->Canvas->Brush->Bitmap = Bitmap;
  Form1->Canvas->FillRect(
    Rect( 0, 0, Bitmap->Width, Bitmap->Height ) );
} __finally {
  Form1->Canvas->Brush->Bitmap = NULL;
  Bitmap->Free();
}

メモ: C++ プロジェクトのコードでは、対象の出力ディレクトリがプロジェクト ディレクトリ内にあることを想定しています。

  1. Delphi の場合、以下の変数宣言を var ブロックに追加します。
Bitmap : TBitmap;

プログラムを実行するには:

  1. [実行|実行]を選択します。
  2. ボタンをクリックして、画像のビットマップをフォーム左上の長方形に表示します。

関連項目