Windows での運用環境への RAD サーバーまたは RAD サーバー コンソールのインストール
RAD サーバー エンジンのセットアップ への移動
運用環境の場合は、RAD サーバー エンジンと RAD サーバー コンソールを Web サーバーにセットアップすることをお勧めします。 Microsoft IIS サーバー および Apache サーバーを現在サポートしています。
InterBase データベースと構成ファイル(.ini ファイル)が必要です。 これらのファイルを初めて作成する場合は、「Windows での RAD サーバー エンジンまたは RAD サーバー コンソールの構成」で示した手順に従います。
EMSServer.IB ファイルと EMSServer.ini ファイルのデフォルト パスは次のとおりです。
C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\EMS\
RAD サーバー エンジンに必要なバイナリ ファイル
RAD Studio をインストールしたマシンとは異なるマシン上で、RAD サーバー エンジンを実行するには、DLL のインストール フォルダにある次のファイル群が必要となります:
Microsoft IIS サポート(Windows ISAPI)の場合:
borlndmm.dll
CustomIPTransport290.bpl
dbrtl290.bpl
EMSConsole.dll
EMSServer.dll
emsserverapi290.bpl
FireDAC290.bpl
FireDACCommon290.bpl
FireDACCommonDriver290.bpl
rtl290.bpl
FireDACIBDriver290.bpl
IndyCore290.bpl
IndyIPClient290.bpl
IndyIPCommon290.bpl
IndyProtocols290.bpl
IndySystem290.bpl
inet290.bpl
xmlrtl290.bpl
- FireDAC を InterBase 以外のデータベース管理システムと使用する場合、その FireDAC ドライバ(SQLite なら
FireDACSqliteDriver290.bpl
など)が必要となります。
emsserverapi290.bpl
FireDACCommon290.bpl
FireDACCommonDriver290.bpl
FireDACIBDriver290.bpl
IndyCore290.bpl
IndyIPClient290.bpl
IndyIPCommon290.bpl
IndyProtocols290.bpl
IndySystem290.bpl
inet290.bpl
mod_emsserver.dll
rtl290.bpl
xmlrtl290.bpl
- FireDAC を InterBase 以外のデータベース管理システムと使用する場合、その FireDAC ドライバ(SQLite なら
FireDACSqliteDriver290.bpl
など)が必要となります。
カスタム RAD サーバー リソースのパッケージを 1 つまたは複数作成した場合、それらをパッケージ共有ライブラリ ファイルにビルドする必要があり、それらも用意する必要があります。
Microsoft IIS サポート(Windows ISAPI)
IIS サーバー上で稼働する RAD サーバー エンジンと RAD サーバー コンソールの両者を設定する DLL(EMSServer.dll と EMSConsole.dll)は、次のフォルダにあります:
- Windows 32 ビット:
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\23.0\bin
- Windows 64 ビット:
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\23.0\bin64
IIS サーバー上で動作する RAD サーバー エンジンまたはコンソールをセットアップするには、以下の手順に従います。
IIS 7 をインストールする
- [コントロール パネル|プログラムと機能|Windows の機能の有効化または無効化を選択します。
- メモ: これには特権モードが必要です。
- [Windows の機能]ダイアログ ボックスの[インターネット インフォメーション サービス]ノードを展開し、以下を行います。
- [Web 管理ツール]の[IIS 管理コンソール]のチェックをオンにします。
- [World Wide Web サービス]の[アプリケーション開発機能]を展開し、[ISAPI 拡張機能]と[ISAPI フィルタ]のチェックをオンにします。
- [World Wide Web サービス]の[HTTP 共通機能]を展開し、同様に[既定のドキュメント]、[ディレクトリの参照]、[HTTP エラー]、[静的コンテンツ]のチェックがオンになっているか確認します。
- [OK]をクリックして、インストールを開始します。
IIS 7 を確認する
- IIS 7 のインストール後、通常のブラウザで URL
http://localhost/
を開き、IIS が動作し機能していることを確認します。- メモ: ファイアウォール設定を確認し、必要に応じてポート 80 TCP トラフィックの例外を追加する必要があるかもしれません。
新しいサイトを作成する
以下の手順で新しいサイトを追加します。
C:\inetpub\wwwroot
に移動し、新しいフォルダを作成します(例: emsconsole や emsserver)。- 「Windows での RAD サーバー エンジンまたは RAD サーバー コンソールの構成」で作成した EMSServer.ini ファイル(デフォルトの場所は
C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\EMS\
)を、そのフォルダに貼り付けます。 - 必要なバイナリ ファイルを、フォルダーにコピーします。
- (RAD サーバー コンソールの場合のみ) webresources フォルダを、
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\23.0\ObjRepos\en\EMS
からC:\inetpub\wwwroot\emsconsole
にコピーします。- メモ: アプリケーションが FireDAC 永続接続定義または外部で設定された FireDAC ドライバを使用する場合、FDConnectionDefs.ini および FDDrivers.ini ファイルが作成されたフォルダにコピーされる必要があります。
EMSServer.ini ファイルを構成する(コンソールの場合のみ)
EMSServer.ini ファイルを次のように編集します。
[Console.Paths.ISAPI] ResourcesFiles= C:\inetpub\wwwroot\emsconsole\
IIS 7 を ISAPI DLL 向けに構成する
- [インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]を開きます(特権モードが必要)。
- ヒント: [プログラムとファイルの検索]で Inetmgr と入力して、IIS マネージャを開きます。
- [サイト|既定の Web サイト]下にあるフォルダ(emsserver または emsconsole)を選択します。
- emsserver または emsconsole フォルダを右クリックし、[アプリケーションへ変換]を選択します。
- [ハンドラー マッピング]をダブルクリックします。 これにより、[ハンドラー マッピング]ウィンドウが開きます。
- [ISAPI-dll]を選択します。 それが強調表示されます。
- [操作]パネル内の[編集...]をクリックします。
- [実行可能ファイル (オプション)]フィールドに .dll ファイルのパスを入力し、[開く]をクリックします。
- emsserver.dll、たとえば
C:\inetpub\wwwroot\emsserver\emsserver.dll
- emsconsole.dll、たとえば
C:\inetpub\wwwroot\emsconsole\emsconsole.dll
.
- emsserver.dll、たとえば
- [OK]をクリックし、その後[はい]をクリックします。
- [操作]パネルの[機能のアクセス許可の編集...]をクリックします。
- [機能のアクセス許可の編集]ダイアログ ボックスが開きます。
- [実行]をオンにします。
- [OK]をクリックして、変更をコミットします。
ISAPI モジュールを有効にする
- [接続]ツリーのルート ノードをクリックします。
- [ISAPI および CGI の制限]をダブルクリックします。
- [操作]パネルの[機能設定の編集...]をクリックします。
- [特定できない ISAPI モジュールを許可する]オプションをオンにします。 このオプションにより、任意の ISAPI DLL を IIS で実行できるようになります。 このオプションを使用しない場合は、ISAPI DLL のリストを明示的に指定する必要があります。
- OK をクリックします。
IIS 7 x64 で 32 ビット ISAPI DLL を有効にする
これは、IIS 7 x64 を使用していて、32 ビット ISAPI DLL をその IIS で実行したい場合にのみ必要です。 ISAPI DLL と IIS7 が両方とも x86 か両方とも x64 であれば、このステップは省略できます。
- [アプリケーション プール]ノードをクリックします。
- [DefaultAppPool]項目をクリックします。
- [操作]パネル内の[詳細設定...]をクリックします。
- [詳細設定]ダイアログが開きます。
- [32 ビット アプリケーションの有効化]を[True]に設定します。
- [OK]をクリックして、変更をコミットします。
クロスドメイン要求を許可するよう IIS を構成する
Web サーバー上に RAD サーバー コンソールの Web ファイル リソースが置かれていて、異なるドメインからの HTTP 要求を受け付けたい場合には、HTTP 応答ヘッダーをセットアップする必要があります。
-
C:\inetpub\wwwroot
に移動し、新しいフォルダを作成します(例: Web ファイル フォルダ)。 - Web ファイル リソース フォルダを、webfilesresources に貼り付けます。
- メモ: webresources というフォルダ名を変更してはなりません。
- [インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]を開きます。
- [サイト|デフォルト Web サイト]' '下の、Web ファイル フォルダ(webfilesresources)を選択します。
- [HTTP 応答ヘッダー]をダブルクリックします。
- [操作]パネル内の[追加...]をクリックします。
- 次の構成のいずれかを入力します(名前: 値)。
- Access-Control-Allow-Origin: *
- (より限定的なオプション)Access-Control-Allow-Origin: http://domain:port/
- [OK]をクリックして、変更をコミットします。
- メモ: 詳細については、「Web サーバー内への RAD サーバー コンソール Web ファイル リソースの配置」を参照してください。
Apache サーバーのサポート
RAD サーバー Apache サーバー モジュール(mod_emsserver.dll
と mod_emsconsole.dll
)は、次の場所にあります:
- Windows 32 ビット:
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\23.0\bin
- Windows 64 ビット:
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\23.0\bin64
Apache サーバー上で動作する RAD サーバー エンジンまたはコンソールをセットアップするには、以下の手順に従います。
- Apache HTTP Server for Windows をダウンロードおよびインストールします。
- メモ: RAD サーバー エンジン(EMS サーバー)は、Apache HTTP Server バージョン 2.0、2.2、2.4 でのみ稼働します。
- RAD サーバー Apache サーバー モジュール(
mod_emsserver.dll
)または RAD サーバー Apache コンソール モジュール(mod_emsconsole.dll
)を、1 つの場所へコピーします:- たとえば、
C:/mod
フォルダなどを作成することができます。
- たとえば、
- Apache HTTP Server を設定して、RAD サーバー Apache サーバーおよび RAD サーバー Apache コンソール モジュールを読み込みます。
httpd.conf
ファイルを編集します。- 次の行を追加して、RAD サーバー Apache サーバー モジュール(
mod_emsserver.dll
)を読み込みます。
- 次の行を追加して、RAD サーバー Apache コンソール モジュール(
mod_emsconsole.dll
)を読み込みます。
- メモ: Apache ドキュメントに従い、「
_module
」接尾辞をモジュール名に追加します。そうでなければ、Apache はモジュールを読み込みません。
Location
タグを追加してコンテナを作成し、そこで、特定の URL へのアクセス制御ルールを指定することができます。
- 次の行を追加して、RAD サーバー Apache サーバー モジュール(
-
Listen
を変更し、デフォルト リスナ ポートを変更します。 たとえば、8085 に変更します。 Listen 8085 - (RAD サーバー コンソールの場合のみ)webresources フォルダを(
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\23.0\ObjRepos\en\EMS
から)、Apache モジュール DLL をコピーしたフォルダ(C:/mod
)へコピーします。 - RAD サーバー Apache サーバー モジュールが適切に実行されているか確認するため、Web ブラウザを開き、次のように入力します:
http://localhost:8085/ems-server/version
- RAD サーバー Apache コンソール モジュールには、次よりアクセスします:
http://localhost:8085/ems-console/
EMSServer.ini ファイルを構成する(コンソールの場合のみ)
EMSServer.ini ファイルを次のように編集します。
[Console.Paths.Apache] ResourcesFiles = C:\mod\ ;WebFiles =