データ要素の値をインスペクトし変更する
操作手順:デバッガを使用する への移動
[デバッグ インスペクタ]では、表示するデータ型が自動的に書式設定されるため、データ要素をインスペクトできます。 [デバッグ インスペクタ]は、配列やリンク リスト(連結リスト)などの複合データ オブジェクトを調べるのに特に役立ちます。 [デバッグ インスペクタ]に表示されている個々の項目をインスペクトできるので、複合データ オブジェクトの構成要素に対して[デバッグ インスペクタ]を開くことで、複合データ オブジェクトのウォークスルーを実行できます。
メモ: [デバッグ インスペクタ]は、デバッガでプロセスが停止しているときにのみ使用できます。
目次
コード エディタで現在選択されているデータ要素をインスペクトする
- コード エディタで、インスペクトするデータ要素に挿入ポイントを置きます。
- 右クリックし、コンテキスト メニューから[デバッグ|インスペクト...]を選択して、[デバッグ インスペクタ]を表示します。
[インスペクト]ダイアログ ボックスに式を入力することでデータ要素をインスペクトする
- [実行|インスペクト...] を選択して、[インスペクト]ダイアログ ボックスを表示します。
- [インスペクト]ダイアログ ボックスで、インスペクトする式を入力します。
- [OK]をクリックします。[デバッグ インスペクタ]が表示されます。
監視式とは異なり、[デバッグ インスペクタ]に表示されるデータ要素のスコープは、そのデータ要素の評価時に固定されます。コード エディタから[インスペクト]コマンドを使用する場合、デバッガは挿入ポイントの位置に基づいて、インスペクトする式のスコープを判断します。これにより、実行ポイントの現在のスコープに含まれていないデータ要素をインスペクトできるようになります。
[実行|インスペクト...]を使用する場合、データ要素は実行ポイントのスコープ内で評価されます。
インスペクトしようとしている式のスコープ内に実行ポイントがある場合には、値が[デバッグ インスペクタ]に表示されます。実行ポイントが式のスコープ外にある場合、値は未定義になり、[デバッグ インスペクタ]の表示は空になります。
インスペクトしているオブジェクトのメンバを表示する
- [データ]タブをクリックすると、文字列や論理値のほか、変数名、式、所有者といったものの値が表示されます。
ヒント: 文字列の 16 進数表現を表示させる場合は、[デバッグ インスペクタ]で文字列値をさらにインスペクトします。
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[メソッド]タブをクリックすると、オブジェクトのクラスのメンバであるメソッドがすべて表示されます。
ヒント: 任意のメソッドの戻り値型を確認する場合は、メソッドを選択し、[デバッグ インスペクタ]のステータス バーを参照します。そこに、戻り値型を含むメソッドの構文が表示されています。
- [プロパティ]タブをクリックすると、アクティブなオブジェクトのプロパティがすべて表示されます。
- 任意のプロパティ名をクリックすると、その型が[デバッグ インスペクタ]のステータス バーに表示されます。
- 疑問符([?])アイコンをクリックすると、アプリケーションの現在の実行ポイントにおけるそのプロパティの実際の値が表示されます。
データ要素の値を変更する
- [デバッグ インスペクタ]で、右端に参照([...])ボタンが付いているデータ要素を選択します。このボタンは、データ要素が変更可能であることを示します。
- 参照([...])ボタンをクリックするか、要素を右クリックし[値の変更...]を選択します。
- 新しい値を入力し、[OK]をクリックします。
ローカル変数値をインスペクトする
- デバッグ モードでの実行中に、[ローカル変数]ウィンドウに表示されている任意の変数をダブルクリックします。これで、そのローカル変数の[デバッグ インスペクタ]が表示されます。
- 変数の値をインスペクトします。値を変更する場合は、参照([...])ボタンをクリックします。