[C++ クラス ブラウザ]ウィンドウ

提供: RAD Studio
移動先: 案内検索

[表示]メニュー への移動

[表示|C++ クラス エクスプローラ]

次の処理を実行できます。

  • プロジェクトのクラス構造を検査する
  • ソース内で選択要素の宣言を検査する
  • プロジェクトの管理対象ユニットに新規フィールド、メソッドおよびプロパティを作成する

[C++ クラス ブラウザ]の 3 つのペイン

[C++ クラス ブラウザ]ウィンドウは 3 つのペインに分かれています(「C++ クラス エクスプローラの概要」にある[グラフ]ペインのスクリーンショットを参照)。

ペイン 場所 説明

型リスト

[C++ クラス ブラウザ]ウィンドウの左側のペイン

プロジェクトで直接宣言された名前空間、インターフェイス、クラス、および型がツリー構造で表示されます。

型リストのツリー構造」および「型リストのコンテキスト メニュー」の詳細は、このヘルプ トピックの以降のセクションを参照。

メンバ ビュー

右上のペイン

型リストで現在選択されている型のメンバ(フィールド、プロパティ、およびメソッド)を表示します。複数の型も選択できます。

メンバ ビューでは、クラス メンバのアイコンに次の "修飾" が付加されます。

  • Lock.png - private クラス メンバのアイコンは "錠" で修飾されます(private メソッドの MemberPrivate.png など)。
  • Key.png - protected クラス メンバのアイコンは "鍵" で修飾されます(protected メソッドの MemberProtected.png など)。

[ソース]/[参照]/[グラフ]ウィンドウ

右下のペイン

これら 3 つのタブには、それぞれ次の情報が表示されます。

  • [ソース]タブには、ソース コードが表示され、型リストで最後に選択した項目の宣言がフォーカスされます。
  • [参照]タブには、型リストで現在選択されているシンボルに対する参照が一覧表示されます。各シンボルは次のアイコンで表示されます。
    • ClExplGoToDecl.png - シンボルの宣言(通常は最初のエントリ)を示します。
    • ClExplGoToDef.png - 定義、通常は 2 番目のエントリ(コンパイラが定義を検出した場合)を示します。
    • ClExplReference.png - ファイル名やソースの行番号で表現される、シンボルへの参照を示します。
[参照]タブでエントリをダブルクリックすると、コード エディタ ウィンドウが表示されて、その参照に移動します。
  • [グラフ]タブには、型リストで現在選択されている項目に関する情報がグラフィックで表示されます。たとえば、型リストでクラスをいくつか選択すると、[グラフ]タブには選択したシンボルの階層が表示されます。「C++ クラス エクスプローラの概要」にある[グラフ]ペインのスクリーンショットを参照。

型リストのツリー構造

型リストにはユーザーのプロジェクトで直接に使用されるユニットで宣言されたすべての名前空間、インターフェイス、クラス、型が表示されます。デフォルトではツリーにノード(ユニット、クラス、インターフェイス、型)がアルファベット順に表示されます。

型リストでノードを展開または折りたたむには、ツリー ノードをクリックします。

  • NodePlus.png は折りたたまれたノードを示します (クリックするとノードが開きます)。
  • NodeMinus.png は展開されたノードを示します (クリックするとノードが閉じます)。

ノードの前にアイコンが表示されない場合は、そのノードがターミナル ノードである(つまり、展開/折りたたみできるサブノードがない)ことを示します。

ノードをクリック(または方向キーでノードからノードに移動)すると、対応するソース ファイルが読み取り専用の[ソース]ウィンドウに読み込まれ、そのウィンドウで選択項目の宣言がフォーカスされます。

型リストとメンバ ビューで使用されるアイコン

型リストとメンバ ビューでは、次のアイコンが使用されます。

アイコン 説明 アイコン 説明

プラス アイコン

折りたたまれたノード

マイナス アイコン

展開されたノード

ソース ファイル

ソース ファイル

名前空間アイコン

名前空間

クラス アイコン

クラス

インターフェイス アイコン

インターフェイス1

メソッドまたはオペレーションのアイコン

メソッドまたはオペレーション2

フィールドまたは変数のアイコン

フィールドまたは変数3

プロパティ アイコン

プロパティ

イベント アイコン

イベント

型定義アイコン

型定義4

共用体アイコン

共用体

列挙型アイコン

列挙型4

列挙型メンバ アイコン

列挙型のメンバ

構造体アイコン

構造体

グループ アイコン

グループ(デフォルト グループまたはカスタム グループ)

private メンバの修飾アイコン

private クラス メンバ

protected メンバの修飾アイコン

protected クラス メンバ

メモ: 1: デフォルトでは、インターフェイスはデータを持たず純粋仮想メソッドだけで構成されるクラスや構造体として定義されます。[ツール|オプション...|C++ オプション|クラス エクスプローラで表示されるダイアログ ボックスでオプションを設定すると、表示に用いられるインターフェイスの定義を変更できます([インターフェイスは IUnknown から派生]オプションで、ActiveX 型または COM 型をインターフェイスとして表示するかどうかを決定します。また、[純粋抽象クラスをインターフェイスとして表示]をオフに設定できます)。

2: 同じアイコンがメソッド、オペレーション、手続き、および関数にも使用されます。(ClExplAddMethod.png ボタンをクリックして)メソッドを追加できるのは、管理対象ユニットだけです。3: (ClExplAddField.png ボタンをクリックして)フィールドを追加できるのは、管理対象ユニットだけです。4ClExplTypedef.png ボタンや ClExplEnum.png ボタンをクリックするか、[C++ クラス エクスプローラ プロパティ]ダイアログ ボックスを使用すると、型定義と列挙型の表示を制御できます。

型リストの検索フィールド ClExplSearchWGlyph.png

型リストの上部はインクリメンタル検索フィールドです。拡大鏡アイコン 拡大鏡アイコン が表示されます。

検索フィールドに文字列を入力すると、対象文字列を含む要素だけが型リストに表示されるようになります。検索が一致するのは、含まれる要素(クラスのメンバなど)の名前です。クラス名そのものに対象文字列が含まれない場合でも一致します。ただし、検索フィールドにはドロップダウン メニューがあって、検索の重要な側面をいくつか制御できます。検索アイコンをクリックすると、次のメニューが表示されます。

項目 説明

[すべて]

検索文字列を含むすべての要素に一致します。文字列がパラメータや上位クラスに出現する場合にも一致します。デフォルトはオンです。

[名前のみ]

名前に検索文字列が含まれる型にだけ一致します。デフォルトはオフです。

[大文字/小文字を区別しない]

要素が必ず検索文字列と一致するようにします。デフォルトはオンです(大文字、小文字を区別しません)。

ツールバー アイコン

次のアイコンがクラス エクスプローラのツールバー ボタンに表示されます。

アイコン 説明

[型の種類によるソート]

[型の種類によるソート](順方向と逆方向)。ClExplSortType.png では次の順序でさまざまな型をソートします。

  • クラス
  • インターフェイス
  • 構造体
  • 列挙型
  • 型定義
  • メソッド
  • 変数

反転ボタン(ClExplSortByTypes.png)では、逆の順序で個別の型をソートします。どちらの場合も、型リストには、型がアルファベット順で表示されます(デフォルト ビュー)。

[型をアルファベット順にソート]

[型をアルファベット順にソート](順方向 A - Z)。反転ボタン(ClExplSortAlph.png)では逆順でソートされます(Z - A)。

[型を分類せずに一覧表示]

[型を分類せずに一覧表示]。型はフラットに表示されます。ルート ノードとして、親ノード(名前空間、ファイルまたはカスタム ファイル グループ ノード)に関連付けられません。

[型を継承階層別に分類]

[型を継承階層別に分類]。型は基底型ノードの下に表示されます。基底型がない場合は、フラット表示です。

[型を名前空間別に分類]

[型を名前空間別に分類]。各ノードが名前空間アイコン(GroupTypesByNamespace.png)ごとに表示され、名前空間内の型はそのアイコンの下に一覧表示されます。

[型をファイル別に分類]

[型をファイル別に分類]。各ファイル(.cpp、.h または .hpp ファイル)のファイル アイコン(ClExplFile.png)が表示され、各ファイルに定義された要素が一覧表示されます。

[カスタム ファイル グループ別に分類]

[カスタム ファイル グループ別に分類]。デフォルト表示グループと作成したカスタム グループを使用します。

[変更されたソース ファイルを解析し型リストを更新]

[変更されたソース ファイルを解析し型リストを更新]。変更されたソース ファイルを解析し型リストを更新します。

[アクティブ ブラウザ コンパイルをキャンセル]

[アクティブ ブラウザ コンパイルをキャンセル]

[ブラウザ内の情報をすべてクリア]

[ブラウザ内の情報をすべてクリア]

[このクラスに新しいオペレーションを追加]

[このクラスに新しいオペレーションを追加]。[オペレーションの追加](C++)ダイアログ ボックスを開きます。管理対象ユニットに対してのみ有効です。

[このクラスに新しいフィールドを追加]

[このクラスに新しいフィールドを追加]。[フィールドの追加](C++)ダイアログ ボックスを開きます。管理対象ユニットに対してのみ有効です。

[このクラスに新しいプロパティを追加]

[このクラスに新しいプロパティを追加]。[プロパティの追加](C++)ダイアログ ボックスを開きます。管理対象ユニットに対してのみ有効です。

[カスタム ファイル グループの構成]

[カスタム ファイル グループの構成]。[エクスプローラ ファイル グループ]ダイアログ ボックスを開きます。次の処理が実行できます。

  • 型リストで独自のファイル グループを作成する
  • 特定グループの表示を有効/無効にする
  • 型リストでグループの表示順を作成する

[型リストで Typedef を表示]

[型リストで Typedef を表示]。デフォルトはオフです。

[型リストで列挙型を表示]

[型リストで列挙型を表示]。デフォルトはオンです。

[型リストに関数を表示]

[型リストに関数を表示]。デフォルトはオフです。

[型リストに変数を表示]

[型リストに変数を表示]。デフォルトはオフです。

[継承するメンバを含める]

[継承するメンバを含める]。デフォルトでは、メンバ ビューには、継承クラス メンバが含まれます。選択型のメンバの下に、上位の型のメンバが表示されます。たとえば、TForm3 が上位の型 TForm の前にあります。このボタンが押されていないときは、ローカルで定義されたメンバだけが表示されます。デフォルトはオンです。

[選択したノードの宣言に移動]

[選択したノードの宣言に移動]。ソースをコード エディタで開きます。選択項目の宣言が強調表示されます。

[この宣言の定義に移動]

[この宣言の定義に移動]。ソースをコード エディタで開きます。選択項目の定義が強調表示されます。各シンボルが初めて定義されたときや、その後使用されたときなどの情報を、C++ コンパイラが維持します。この情報は、[定義に移動]コマンドを実行するために使用されます。

型リストのコンテキスト メニュー

型リストで要素を右クリックすると、次のコンテキスト メニュー コマンドが表示されます。

メモ: コンテキスト メニュー コマンドが有効になるのは、管理対象ユニット(つまり .CPP と .H ファイルが C++ クラス エクスプローラで処理するプロジェクトに属している必要がある)で宣言された要素に対してだけです。たとえば、C++ クラス エクスプローラを使用して、VCL または FireMonkey 要素にフィールド、メソッドやプロパティを追加できません。

名前 説明

[宣言に移動]

コード エディタ ウィンドウが開き、選択要素の宣言がフォーカスされます。管理対象ユニットで宣言された要素が選択されているときだけ有効です。

[定義に移動]

コード エディタ ウィンドウが開き、選択要素の定義がフォーカスされます。管理対象ユニットで定義された要素が選択されているときだけ有効です。

[すべて折りたたみ]

型リストで開いている、すべてのノード、フォルダまたはグループを折りたたみます。

[グループ]

クラス エクスプローラで使用されるグループ化を指定します。次の中から選択します。

  • [ファイル](ユニット ファイル、.cpp ファイル)
  • [名前空間]
  • [カスタム グループ](VCL、FireMonkey、RTL、<ユーザー プロジェクト> など)
  • [なし]

[表示]

最上位レベルのクラス エクスプローラ ビューに対して表示を追加または除外する特定要素を指定します。次のいずれかを選択します。

  • 型定義
  • 列挙型

ビューに対してこれらの要素の一方または両方を追加または除外すると、表示する特定要素に関する詳細情報を確認できます。

メモ: これらの要素のいずれかがオフの場合、クラス構造内の除外された型の要素を確認できます。これは、最上位レベルの要素のみ[表示]コマンドの影響を受けるからです。

[ソート]

クラス エクスプローラで使用されるソートを指定します。すべての要素をアルファベット順、または型でソートできます。次のいずれかを選択します。

  • [アルファベット順]
  • [型]

[フィールドの追加...]

[フィールドの追加]ダイアログ ボックスを開きます。選択要素に新規フィールドを追加できます。管理対象ユニットで宣言された要素が選択されていて、ユーザーにソースへの書き込みアクセス権があるときだけ有効です。

[オペレーションの追加...]

[オペレーションの追加]ダイアログ ボックスを開きます。選択要素に新規メソッドを追加できます。管理対象ユニットで宣言された要素が選択されていて、ユーザーにソースへの書き込みアクセス権があるときだけ有効です。

[プロパティの追加...]

[プロパティの追加]ダイアログ ボックスを開きます。新規プロパティを選択要素に追加できます。管理対象ユニットで宣言された要素が選択されていて、ユーザーにソースへの書き込みアクセス権があるときだけ有効です。

[プロパティ]

プロパティ ダイアログ ボックスが開きます( [ツール|オプション...|環境オプション|C++ オプション|クラス エクスプローラ で表示されるダイアログ ボックスと同じ)。次の 3 種類のオプションを設定できます。

  • [ブラウザ コンパイラ オプション]
    • [プリコンパイル済みヘッダーを有効にする]
    • [コンパイラ メッセージを 'メッセージ ビュー' に表示]
  • [カスタム]コマンドライン オプション(BCC32.EXE 用)
  • [表示される型]オプション:
    • [純粋抽象クラスをインターフェイスとして表示]
    • [インターフェイスは IUnknown から派生]
  • [検索]オプション:
    • [検索で大文字/小文字を区別しない]
    • [ワイルドカード (?*) の使用を許可]

関連項目