サービス名プロパティ

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VCL には,Windows で動作するサービスアプリケーションを作成するためのクラスがいくつかあります(クロスプラットフォームアプリケーションでは使用できません)。サービスアプリケーションを作成する主なクラスは TServiceTDependency です。これらのクラスを使用する場合,種類の異なる Name プロパティが複数あるため紛らわしくなることがあります。このトピックでは,それぞれの Name プロパティの違いについて示します。

サービスに関連する名前には,サービススタート名と呼ばれるユーザーアカウント名とパスワード名,マネージャやエディタウィンドウ内に表示される表示名,そしてサービスの実際の名前があります。依存関係はサービス間であることもあり,またロードされるグループの順番に依存している場合もあります。サービス間の依存関係を定義する場合にも,実名と表示名がある場合があります。また,サービスオブジェクトは TComponent を祖先に持つため,Name プロパティを継承します。さまざまな Name プロパティについて以下に概略を示します。

TDependency プロパティ

TDependency DisplayName はサービスの表示名と実名の両方を表します。ほとんどの場合,DisplayName は TDependency Name プロパティと同じになります。

TService のプロパティ

TService Name プロパティは TComponent から継承されたものです。この Name プロパティはコンポーネント名であり,またサービス名でもあります。サービス間の依存関係を定義するために,このプロパティは TDependency NameDisplayName で使用されます。

TService's DisplayName はコントロールパネルの[サービス]ダイアログで表示されるサービス一覧に表示される名前です。ユーザーの目に直接触れるためにサービスの内容を説明する文章が好まれ,実際のサービス名(TService.Name,TDependency.DisplayName,TDependency.Name)とは異なる場合が一般的です。特に TDependency および TService の DisplayName とは異なる場合が多くなっています。

ServiceStartName はサービススタート名です。ServiceStartName は,コントロールパネルの[サービス]ダイアログの[スタートアップ]ボタンで表示されるダイアログで指定するユーザーアカウント名です。

関連項目