チュートリアル:[ビットマップリンク エディタ]を使用する

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このチュートリアルでは、TButton コンポーネントの TBitmapLink 型のプロパティを、[ビットマップリンク エディタ]を使って編集する方法を説明します。

1 つのボタンを持つマルチデバイス アプリケーションがあるとします。このボタンは、次の表に示すように、リンクの種類によって背景色が変わります。

リンクの種類 定義

NormalLink

デフォルトの状態です。

FocusedLink

フォーカスのあるリンクです。ここでは、マウス ポインタをボタン上に置いているときなど、ボタンにフォーカスが移った場合に該当します。

PressedLink

クリックされたリンクです。ここでは、ボタンをクリックしている場合に該当します。

HotLink

既にアクセスしたリンクです。ここでは、ボタンをクリックした後の状態に該当します。

ボタンの BitmapLink プロパティのカスタマイズ

このセクションでは、ボタンの背景をカスタマイズする方法を説明します。手順は以下のとおりです。

  1. Delphi または C++Builder でマルチデバイス アプリケーションを新規作成します。
  2. フォーム デザイナTButton コンポーネントをドロップします。
  3. FireMonkey スタイル デザイナを開きます。それには、ボタンを右クリックし、コンテキスト メニューから[カスタム スタイルの編集...]を選択します。
    FocusedLink BitmapLink Editor.png
  4. [構造]ビューのツリーで、background: TButtonStyleObject ノードを選択します。
  5. [オブジェクト インスペクタ]NormalLink プロパティを選択し、その値をダブルクリックして[ビットマップリンク エディタ]を開きます。
  6. [ビットマップリンク エディタ]BitmapLinks Editor Open.png をクリックして、ボタンのカスタマイズに使用したい画像ファイルを読み込みます。
    このチュートリアルの例では、以下の画像ファイルを使用します。
    Colored Buttons.png
  7. [リンク]パネルで[NormalLink]を選択します。
  8. [解像度]パネルで解像度を選択します。

    メモ: Windows スタイルでは[Scale 1,00x]の解像度しか使用できません。

  9. ビットマップ内で、ボタンの背景として使用する領域を選択します。

    メモ: 選択部分はプレビュー パネルに表示されます。ここでは、NormalLink に青い長方形を選択しています。

    BitmapLinks Selection.png
  10. それぞれのリンクについて、ステップ 1 ~ 9 を行います。
  11. [閉じる]をクリックし、アプリケーションを実行して結果を確認します。

関連項目