共通コントロールおよび XP テーマ
アプリケーション ユーザー インターフェイスの開発:インデックス への移動
Microsoft は、Windows の共通コントロールを 2 つのバージョンに分けました。バージョン 5 は Windows 95 以降のすべての Windows バージョンで利用可能で、コントロールを、「3D チゼル」ルックを使用して表示します。バージョン 6 は Windows XP で利用可能になりました。バージョン 6 では、コントロールは現在の Windows XP テーマと一致するテーマ エンジンによってレンダリングされます。ユーザーがテーマを変更すると、バージョン 6 の共通コントロールは、新しいテーマを自動的にマッチさせます。アプリケーションを再コンパイルする必要はありません。
VCL は、両方の種類の共通コントロールに対応することができます。Embarcadero は、数多くのコンポーネントを VCL に追加しているため、共通コントロールの問題を自動的に、透過的に処理することができます。これらのコンポーネントは、ビルドしたいずれの VCL アプリケーションにも表示されます。デフォルトでは、VCL アプリケーションは、バージョン 6 の共通コントロールを表示します。バージョン 5 コントロールを表示させるには、開発者(またはアプリケーションのユーザー)が、アプリケーションにマニフェスト ファイルを追加しなければなりません。
マニフェスト ファイルには、アプリケーションの依存関係の XML リストが含まれています。たとえば、これは、RAD Studio によって自動的に提供されているデフォルト値を含む、マニフェスト ファイルです。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?> <assembly xmlns="urn:schemas-microsoft-com:asm.v1" manifestVersion="1.0"> <dependency> <dependentAssembly> <assemblyIdentity type="win32" name="Microsoft.Windows.Common-Controls" version="6.0.0.0" publicKeyToken="6595b64144ccf1df" language="*" processorArchitecture="*"/> </dependentAssembly> </dependency> <trustInfo xmlns="urn:schemas-microsoft-com:asm.v3"> <security> <requestedPrivileges> <requestedExecutionLevel level="asInvoker" uiAccess="false"/> </requestedPrivileges> </security> </trustInfo> </assembly>
カスタム アプリケーション マニフェストに関する詳細と、作成方法の例については、「Windows アプリケーションのマニフェスト ファイル」を参照してください。
Windows XP 共通コントロール、テーマ、マニフェスト ファイルの詳細については、Microsoft オンライン ドキュメントを参考にしてください。