ADO 接続イベント

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すべてのデータベース接続コンポーネントで発生する通常のイベントに加え、TADOConnection では、さらなるイベントが通常使用時に数多く生成されます。

接続確立時のイベント

すべてのデータベース接続コンポーネントに共通のイベント BeforeConnectAfterConnect に加え、TADOConnection では、接続確立時に、イベント OnWillConnectOnConnectComplete が生成されます。 これらのイベントは、BeforeConnect イベントの後に発生します。

  • Data.Win.ADODB.TADOConnection.OnWillConnect は、ADO プロバイダが接続を確立する前に発生します。 これにより、接続文字列に最後の土壇場で変更を加えたり、独自のログイン サポートを処理している場合には、ユーザー名とパスワードを渡したり、非同期接続を強制したり、さらには、接続が開かれる前にその接続をキャンセルすることもできます。
  • Data.Win.ADODB.TADOConnection.OnConnectComplete は、接続が開いた後に発生します。 TADOConnection は非同期接続を表すことができるため、AfterConnect イベントではなく、OnConnectComplete イベントを使用しなければなりません。OnConnectComplete は、接続が開かれるかエラー条件により失敗した後に発生し、AfterConnect は、接続コンポーネントが、ADO プロバイダに接続を開くよう指示した後で発生しますが、この場合、接続が開かれた後である必要はありません。

接続時のイベント

すべてのデータベース接続コンポーネントに共通のイベント BeforeDisconnectAfterDisconnect に加え、TADOConnection では、接続を閉じた後に、Data.Win.ADODB.TADOConnection.OnDisconnect イベントも生成されます。 OnDisconnect は、接続が閉じた後だが、関連データセットが閉じる前、かつ、AfterDisconnect イベントの前に発生します。

トランザクション管理時のイベント

ADO 接続コンポーネントでは、トランザクション関連処理が完了したことを検知するための、数多くのイベントが提供されています。 これらのイベントは、BeginTransCommitTransRollbackTrans のメソッドによって開始されたトランザクション処理が、データ ストアにて正常に完了したことを示します。

その他のイベント

ADO 接続コンポーネントには、基となる ADO 接続オブジェクトからの通知に応答するために使用できる追加イベントが 2 つ導入されています:

  • Data.Win.ADODB.TADOConnection.OnExecuteComplete イベントは、接続コンポーネントが、データ ストア上でコマンドを実行した後に発生します(たとえば、Execute メソッドの呼び出しの後など)。 OnExecuteComplete は、実行が正常終了したかどうかを示します。
  • Data.Win.ADODB.TADOConnection.OnInfoMessage イベントは、基となる接続オブジェクトが、オペレーションの完了後に詳細情報を提供した際に発生します。 OnInfoMessage イベント ハンドラは、ADO エラー オブジェクトへのインターフェイスを受け取り、このオブジェクトには、オペレーションが正常終了したかを示す、詳細な情報やステータスが含まれています。

関連項目