アクション マネージャを使用した VCL アクションの処理
VCL アクション への移動
アクション マネージャ コンポーネントを使用して、アプリケーションのアクションを処理することができます。
これは最も単純で最も強力な方法です。ただし、今後アプリケーションを FireMonkey に移行することを考えている場合には、アクション マネージャではなくアクション リスト コンポーネントを使用することを検討してください。これは、FireMonkey アプリケーションでアクションを処理する方法と同じです。
アクション マネージャでは、設計時または実行時におけるアクションの定義とグループ化、さまざまなレイアウトの作成、メニューのカスタマイズを簡単に行うことができます。アクション マネージャを使用すると、アプリケーションに含まれているアクションを基に、ツールバーとメイン メニューが自動的に生成されます。アクション マネージャでは、標準アクションと、開発者が作成したカスタム アクションを管理します。開発者は、これらのアクションを基に UI 要素を作成し、アクション バンドを使用してアクション項目をメニュー項目またはツールバー ボタンとして描画します。
メニューやツールバーなどのアクション バンドを作成する一般的な手順には、以下のステップが含まれています。
- アクション マネージャをフォームにドロップする。
- アクション マネージャにアクションを追加して、それらを適切なアクション リストに編成させる。
- ユーザー インターフェイスのアクション バンド(つまり、メニューやツールバー)を作成する。
- アクションをアプリケーション インターフェイスにドラッグ アンド ドロップする。
以下の手順では、上記のステップをもっと詳しく説明します。
アクション バンドを使ってメニューやツールバーを作成するには:
- [ツール パレット]の[Additional]カテゴリから、ツールバーやメニューを作成するフォームにアクション マネージャ コンポーネント(Vcl.ActnMan.TActionManager)をドロップします。
- メニューやツールバーに画像を付加する場合は、[ツール パレット]の[Win32]カテゴリから ImageList コンポーネントをフォームにドロップします。使用する画像を ImageList に追加するか、用意されているものを使用する必要があります。
- [ツール パレット]の[Additional]カテゴリから、以下のアクション バンドの少なくとも 1 つをフォームにドロップします。
- Vcl.ActnMenus.TActionMainMenuBar(メイン メニューを設計する場合)
- Vcl.ActnCtrls.TActionToolBar(ツールバーを設計する場合)
- ImageList をアクション マネージャに関連付けます。つまり、アクション マネージャにフォーカスを移動し、[オブジェクト インスペクタ]で Images プロパティから ImageList の名前を選択します。
- 以下の手順で、アクション マネージャ エディタの[アクション]ペインにアクションを追加します。
- アクション マネージャをダブルクリックして、アクション マネージャ エディタを表示します。
- [新規アクション]ボタン([アクション]タブの右上隅の一番左にあるボタン)の隣にあるドロップダウン矢印をクリックし、[アクションの新規追加]か[標準アクションの新規追加...]を選択します。ツリー ビューが表示されます。アクション マネージャの[アクション]ペインにアクションまたはアクション カテゴリを 1 つ以上追加します。それらのアクションがアクション マネージャのアクション リストに追加されます。
- アクション マネージャ エディタで個別のアクションまたはアクション カテゴリを選択し、設計中のメニューやツールバーにドラッグ アンド ドロップします。
ユーザー定義アクションを追加するには、[新規アクション]ボタンを押して新しい TAction を作成し、そのアクションの起動時の応答を定義するイベント ハンドラを作成します。詳細は、「アクションの起動時に起こること」を参照してください。アクションをいったん定義したら、それらを標準アクションと同じようにメニューやツールバーにドラッグ アンド ドロップできます。
関連トピック
- アクション バンドのセットアップ
- メニュー、ボタン、ツールバーへの色、パターン、画像の追加
- メニューおよびツールバーへのアイコンの追加
- メニューおよびツールバーのスタイルの選択
- 動的メニューの作成
- カスタマイズ可能なツールバーとメニューの作成
- アクション バンドでの未使用の項目やカテゴリの非表示
- 最近使用したリストの作成