リファレンスの検索の概要(Delphi)
コードは変更したくないけれども、特定の識別子の参照箇所を検索したい場合があります。リファクタリング エンジンには、リファレンスの検索、ローカル リファレンスの検索、および オリジナル シンボルの検索 の 3 つのコマンドがあります。
リファレンスの検索 と ローカル リファレンスの検索 の両方のコマンドでは、独立した リファレンスの検索 ウィンドウに階層的なリストが表示され、選択されている要素のすべての参照箇所が表示されます。リファレンスの検索 コマンドを選択すると、プロジェクト全体にわたって、選択要素のすべての参照箇所のツリービューが表示されます。ローカルの参照箇所(アクティブなコードファイル内の参照箇所)のみを表示したい場合は、検索 メニューから ローカル リファレンスの検索 コマンドを選択します。アクティブな Delphi コード ファイル内のオリジナル宣言を検索したい場合は、 オリジナル シンボルの検索 コマンドを使用します。オリジナル シンボルの検索 コマンドは、Delphi でのみ有効です。
リファクタリング サンプル
次のサンプルは、[リファレンスの検索] リファクタリングが進行する様子を示しています。
1 TFoo = class 2 loc_a: Integer; // loc_a の参照箇所を検索すると 3 procedure Foo1; // この行(2行目)と 4 end; // TFoo.Foo1 内の使用箇所 (15 行目)のみが見つかる 5 var 6 loc_a: string; // loc_a の参照箇所を検索すると // この行(6行目)と // プロシージャ Foo内の使用箇所(11行目)のみが見つかる 7 implementation 8 {$R *.nfm} 9 procedure Foo; 10 begin 11 loc_a := 'test'; 12 end; 13 procedure TFoo.Foo1; 14 begin 15 loc_a:=1; 16 end;