レコード セットの取り扱い

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ADO データセットのデータ ストアへの接続 への移動


Recordset プロパティを使用すると、データセット コンポーネントのベースとなる ADO レコードセット オブジェクトに直接アクセスできます。このオブジェクトを使って、アプリケーションからレコードセット オブジェクトのプロパティにアクセスしたり、メソッドを呼び出すことができます。Recordset を使用してベースとなる ADO レコードセット オブジェクトに直接アクセスするには、ADO オブジェクト全般と、特に ADO レコードセット オブジェクトついての十分な実践的知識が必要です。レコードセット オブジェクトの操作を熟知している場合を除き、レコードセット オブジェクトを直接使用することはお勧めしません。ADO レコードセット オブジェクトの使用の詳細については、Microsoft Data Access SDK のヘルプを参照してください。

RecordSetState プロパティは、ベースとなるレコードセット オブジェクトの現在の状態を示します。RecordsetState は、ADO レコードセット オブジェクトの State プロパティに相当します。RecordsetState の値は、stOpenstExecutingstFetching のいずれかです。なお、RecordsetState プロパティの型である TObjectState には他の値も定義されていますが、レコードセットに関係があるのは stOpenstExecutingstFetching だけです。値が stOpen の場合は、レコードセットが現在アイドル状態になっていることを示します。値が stExecuting の場合は、レコードセットでコマンドが実行中であることを示します。値が stFetching の場合は、レコードセットが、関連する 1 つ(または複数)のテーブルから行を取得中であることを示します。

RecordsetState の値を使用すると、データセットの現在の状態に応じたアクションを実行することができます。たとえば、データを更新するルーチンであれば、RecordsetState プロパティを調べることにより、データセットがアクティブで、かつ接続やデータ取得といった他のアクティビティの最中でないかどうかを確認するかもしれません。

関連項目