開発ライフサイクル管理の概要
アプリケーション開発と RAD の概念 への移動
ここで説明する開発サイクルは、アプリケーション ライフサイクル管理（ALM）の一部で、実装や実際の開発作業の管理を含むサイクルの部分を特に取り上げます。
要件管理
要件管理ツールを使って、ソフトウェア プロジェクトの要件の追加や削除や更新を行うことができます。ツールが完全に統合されている場合には、要件仕様と、ソフトウェア プロジェクトの中でその要件を満たすコードとの間に、リンクを作成することもできます。
ソース管理
ソース管理システムを使うと、プロジェクト ファイルのバージョンを管理することができます。 ほとんどのソース管理システムは、コードの中央リポジトリを 1 つ持っていて、ソース ファイルのチェックイン/チェックアウトや、更新やコミット、その他の管理が可能になっています。
ユーザー インターフェイス設計
RAD Studio では、ユーザー インターフェイスを設計するための豊富な機能を持つ環境を提供しています。 フォーム デザイナでは、MDI および SDI アプリケーション、タブ付きダイアログ ボックス、データベース対応アプリケーションなど、多種多様なアプリケーションを構築するための、さまざまな位置揃えツール、フォント ツール、ビジュアル コンポーネントが提供されています。==UML モデリング==
UML モデリング によって、ビジュアルなやり方でクラス設計を文書化することができます。 UML モデリング で詳細な UML 風のビジュアル モデルを作成すると、アプリケーションのパフォーマンスや効率や保守性を向上することができます。 Delphi や C++ のプロジェクトを読み込んでモデリング サポートを有効にすると、モデル ビューにすべてのクラスの階層をグラフィカル表示することができます。 また、ダイアグラム ビューには、アプリケーション クラスの UML 風ダイアグラムを表示することができます。 この機能によって、アプリケーションのオブジェクト間の関係をビジュアル化することができ、開発や実装が容易になります。
コンパイル、ビルド、デバッグ
RAD Studio では、業界標準のビルド エンジンである MSBuild と、統合デバッガを提供しています。 コンパイル コマンドを使ったときにコンパイルされるのは、プロジェクトの中で変更のあった要素のみです。 変更の有無に関わらずプロジェクト全体をビルドするには、ビルド コマンドを使用します。 サブプロジェクトや複数のソース ファイルが含まれる複数のプロジェクトをまとめてビルドすることも、各プロジェクトを個別にビルドすることも可能です。
統合デバッガを使うと、監視式やブレークポイントを設定したり、個々のコード行をステップ実行、ステップイン、ステップオーバーすることができます。一連のデバッガ ウィンドウを使って、変数やプロセスやスレッドの詳細を表示したり、コードを深くたどってエラーを発見、修正することができます。