データ表示の無効化と有効化

提供: RAD Studio
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アプリケーションでデータセットを反復処理したり検索を実行するときは、データ対応コントロールに表示される値が現在のレコードが変更されるたびに更新されないように、一時的に設定するとよいでしょう。値が更新されないようにすると、反復処理や検索の速度が上がり、目障りな画面のちらつきが起こりません。

DisableControls は、データセットにリンクされているすべてのデータ対応コントロールの表示を無効にするデータセット メソッドです。反復処理や検索が終わりしだい、アプリケーションでは、データセットの EnableControls メソッドを呼び出して、コントロールの表示を再び有効にしなければなりません。

通常は、反復処理に入る前にコントロールを無効にします。処理中にたとえ例外が発生してもコントロールを再び有効にできるように、反復処理そのものは try...finally 文の中で行わなければなりません。finally 節では、EnableControls を呼び出さなければなりません。次のコードは、DisableControlsEnableControls のこのような使用法の例を示しています。

 CustTable.DisableControls;
 try
   CustTable.First; { Go to first record, which sets EOF False }
   while not CustTable.EOF do { Cycle until EOF is True }
   begin
     { Process each record here }
     { ... }
     CustTable.Next; { EOF False on success; EOF True when Next fails on last record }
   end;
 finally
   CustTable.EnableControls;
 end;

関連項目