MSBuildでプロジェクトをビルドする際に言語ロケールを変更する方法

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概要

Delphi/C++Builderでは、プロジェクトをビルドする際にロケールを参照して言語別のライブラリをリンクしています。


例えば、プロジェクトのターゲットプラットホーム=Windows 64ビット、ビルド構成=Releaseの設定で、ロケールが日本語の場合、

$(BDS)¥lib¥win64¥release¥jaに配置されているライブラリをリンクしています。

なお、もしロケールが英語の場合は、$(BDS)¥lib¥win64¥releaseに配置されている英語のライブラリをリンクします。


では、このロケール設定はどこを参照しているのでしょうか。

解説

IDE、MSBuildのどちらも環境変数 LANGDIRを参照しており、デフォルトでは、LANGDIR=JAに設定されています。

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そのため、MSBuildでプロジェクトをビルドする際、ロケールを変更したい場合にはLANGDIRの値を変更してください。


例えば、英語ロケールでプロジェクトをビルドする場合は、以下のようにLANGDIRは空に設定します。

>Set LANGDIR=
>MSBuild Project1.dproj /t:build /p:config=Release;platform=Win64


なお、IDEの言語ロケールを変更する場合は、こちらを参照ください。

BDSSetLang.exe(言語構成ツール)でのライブラリ言語の設定は、LANGDIRに反映されます。


もし期待する言語ロケールでビルドされていない場合は、一度 環境変数LANGDIRの値をご確認ください。