RAD Studioの過去バージョンのIDEを起動した際、CommunityToolbarが原因で「このページのスクリプトでエラーが発生しました。」というエラーが多数発生する

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対象となる製品

  • RAD Studio/C++Builder/Delphi 10.2 Tokyo
  • RAD Studio/C++Builder/Delphi 10.1 Berlin
  • RAD Studio/C++Builder/Delphi 10 Seattle

など

問題

突然、RAD Studioの過去バージョンのIDEを起動した際、下図のようにスクリプトエラーが多数発生するようになった。

Thumb03002081ujpn.png

このエラーは、10.2以前のバージョンのIDEがロードしているCommunityToolbarという古いパッケージが原因で発生しています。 10.3以降のバージョンでは、CommunityToolbarのパッケージは既に廃止されているため、同じエラーが発生しません。

解決

以下の手順でCommunityToolbarを無効にしてください。

  1. IDEのプロセスを終了する
  2. コマンドプロンプトを起動し、レジストリエディタ(regedit.exe)を実行する
  3. \\HKEY_CURRENT_USER\Software\Embarcadero\BDS\バージョン番号\Known IDE Packagesの”$(BDS)\Bin\CommunityToolbar内部バージョン.bpl “の項目を削除する
    例えば、RAD Studio/C++Builder/Delphi 10.1の場合は、下図の\\HKEY_CURRENT_USER\Software\Embarcadero\BDS\18.0\Known IDE Packagesの$(BDS)\Bin\CommunityToolbar240.bplを削除してください。
    Thumb03002082ujpn.png


なお、上記手順3のバージョン番号と内部バージョンに該当するRAD Studio/C++Builder/Delphiの各バージョンに対応したレジストリパスは、以下の通りです。

  • RAD Studio/C++Builder/Delphi 10 Seattleの場合:
    \\HKEY_CURRENT_USER\Software\Embarcadero\BDS\17.0\Known IDE Packagesの$(BDS)\Bin\CommunityToolbar230.bpl
  • RAD Studio/C++Builder/Delphi 10.1 Berinの場合:
    \\HKEY_CURRENT_USER\Software\Embarcadero\BDS\18.0\Known IDE Packagesの$(BDS)\Bin\CommunityToolbar240.bpl
  • RAD Studio/C++Builder/Delphi 10.2 Tokyoの場合:
    \\HKEY_CURRENT_USER\Software\Embarcadero\BDS\19.0\Known IDE Packagesの$(BDS)\Bin\CommunityToolbar250.bpl


※レジストリの変更は、Windowsシステムに影響を与えるため、操作を行う際は十分にご注意してください。

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