Windows 10(20H2)以降の環境で、VCLフォームアプリケーションを実行した時のIMEの挙動

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対象となるWindowsのバージョン

  • Windows 10(バージョン:20H2 OSビルド:19042.685)

問題

こちらのブログで説明しているIMEの挙動が変更されたことによって、Windows 10 Fall Creators Update(1709)以降のバージョンのOS環境で、VCLフォームアプリケーションを実行した時、IMEの入力が必要なVCLコントロールに対して従来の動作とは異なるという症状が発生していました。


IMEの挙動が異なる影響を受けていた主なVCLコントロールは、

  • TEdit
  • TMemo
  • TStringGrid
  • TDBGrid

など

原因

最新のWindows10 20H2(19042.685)および更新されたIMEでは、以下の修正が 行なわれました。

「Issues when using Microsoft IME for Japanese or Chinese languages」

詳しい修正内容は、マイクロソフトのサポート「KB4564002」を参照ください。


このサポートKBに関連したIMEの動作の修正によって、今までVCLアプリケーションで生じてきたいくつかのIME問題が改善されています。


VCLコントロールは、Windows標準コントロールのラッパークラスであるため、その挙動は実行しているWindowsバージョンに依存いたします。IMEの挙動も同様に選択しているIMEの種類(例えば、MS IMEなど)の動作に依存いたします。

エンバカデロでは、今後もIMEに影響する動作に関しては、VCL側で特定のバージョンに合わせて独自の対処コードを埋め込む方針ではなく、基本的にWindows OSおよびIMEの修正によって対処すべきと判断しております。

解決

Windows10 20H2(19042.685)以降のバージョンへアップデートしてください。

ただ、新しいMicrosoft IMEを選択すると、こちらの情報のようなVCLの不具合で、本来の動作と異なる症状が報告されています。

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