XEの使用許諾ファイルが正常にインポートできない症状の対処方法
問題
取得した使用許諾ファイル(regXXXXX.txt)を製品登録ウィザード、もしくはライセンスマネージャによってインポートすると、「ライセンスは正常にインポートされました」というライセンス登録完了のメッセージが表示されているにも関わらず、図1のようにライセンスが正常に認識されない事があります。
解説
RAD Studio/C++Builder/Delphi XEの使用許諾コードを取得する方法は、以下の3通りあります。
- 直接インターネットから取得
- こちらの専用ページより取得
- 電話による問い合わせ
このうち2.の方法を選択し、図2のように使用許諾ファイルの取得方法としてe-mail経由で行った場合に発生いたします。
1.と3.の方法で使用許諾ファイルを取得した場合は、同様の問題は発生いたしません。
RAD Studio/C++Builder/Delphi XEでは、ライセンスファイルを読み込む文字コードがUTF-8しかサポートされておらず、上記の方法で取得したライセンスファイルは文字コード形式がANSIとなっているため、ライセンスファイルの読み込みに失敗していることが直接の原因となります。
解決
この問題に対する解決策は、2つあります。
(1) Webページから使用許諾ファイルを取得する場合 図3のように”ダウンロード”を選択し、使用許諾ファイルを取得する。
- 図3:ダウンロードによる使用許諾ファイルの取得
この方法で取得したライセンスファイルは、文字コードがUTF-8になっているためRAD Studio/C++Builder/Delphi XEのライセンス認証プログラムによって正常に読み込むことができます。
(2)ファイルの文字コードを変更する
既にライセンスファイルをe-mail経由で取得している場合、ファイルの文字コード形式を手動で変更し、ファイルを保存し直すことで対処することができます。
RAD Studio/C++Builder/Delphi XEのライセンスファイル(regXXXXX.txt)は、以下のパスに保存されています。
Windows XP/2003:
C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\Embarcadero
Windows Vista/7/2008/2008 R2:
C:\ProgramData\Embarcadero
上記のパスは、いずれも隠しフォルダとなっていますので、デフォルト設定では表示されません。必ず[フォルダオプション]から”全てのファイルとフォルダを表示する”設定へ変更してください。
ライセンスファイル(regXXXXX.txt)をメモ帳などのテキストエディタで開き、図4のように文字コードをUTF-8へ変更し、ライセンスファイルを保存してください。
- 図4: エディタによる文字コード形式の変更
その後、RAD Studio/C++Builder/Delphi XEを起動すれば、ライセンスが正常に認識されます。