System.Classes.TRecall

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System.TObjectTRecall

Delphi

TRecall = class(TObject)

C++

class PASCALIMPLEMENTATION TRecall : public System::TObject

プロパティ

種類 可視性 ソース ユニット
class public
System.Classes.pas
System.Classes.hpp
System.Classes System.Classes

説明

TRecall は,後で復元できるように持続的オブジェクトのプロパティを保存します。

TRecall は,持続的オブジェクトのプロパティ用の一時的リポジトリとして機能します。TRecall の使い方は以下のとおりです。

1. TRecall のインスタンスを作成し,プロパティ値を保存するために使用するオブジェクト(記憶オブジェクト)と,そのオブジェクトが表すプロパティ値を持つオブジェクト(参照オブジェクト)を割り当てます。TRecall のインスタンスを作成すると,そのインスタンスが参照オブジェクトの現在のプロパティを自動的に保存します。

2. Store メソッドを呼び出すたびに,参照オブジェクトのプロパティのスナップショットを作成できます。TRecall は,最後に Store メソッドを呼び出してから(Store メソッドを呼び出していない場合は TRecall オブジェクトの作成以後)のプロパティの設定だけを反映するように記憶オブジェクトを更新します。

3. TRecall オブジェクトを削除すると,最後に Store メソッドを呼び出したときのプロパティセットに参照オブジェクトを復元できます。

TRecall オブジェクトを使って保存されているプロパティを復元しない場合は,Forget メソッドを呼び出します。Forget を呼び出した後で,TRecall オブジェクトを使用することはできません。これは,破棄されると参照オブジェクトを更新せず,プロパティも保存できなくなります。

TRecall を使用すると,明示的に指定された記憶オブジェクトに任意の持続的オブジェクトのプロパティを保存できます。さらに,TRecall には,参照オブジェクトの特定のクラスだけを処理する組み込みの記憶オブジェクトを持つ下位オブジェクト,TFontRecall, TPenRecall, TBrushRecall などがあります。

関連項目