Google マップを使用できるよう Android アプリケーションを構成する

提供: RAD Studio
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モバイル チュートリアル:マップ コンポーネントを使用して地図を操作する(iOS および Android) への移動


このトピックでは、TMapView コンポーネントと Google Maps Android API を使用できるよう Android アプリケーションを構成する方法を説明します。

次の点について説明します。

  • Google Maps API キーの入手
  • 具体的なプロジェクト オプションの構成

Google Maps API キーの入手

Maps API を使用して Google Maps サーバーにアクセスするには、アプリケーションに Maps API キーを追加する必要があります。このセクションでは、このキーを入手する基本手順の概要を説明します。

  1. アプリケーションの証明書についての情報を取得します。
  2. Google API コンソールにプロジェクトを登録し、プロジェクトのサービスに Maps API を追加します。
  3. Maps API キーを要求します。

メモ: 詳細な情報と手順については、「Get an Android certificate and the Google Maps API key(Android 証明書と Google Maps API キーの入手)」を参照してください。

アプリケーション証明書を取得する

Maps API キーは、アプリケーションのデジタル証明書の短縮形式を基に作成されます。これは SHA-1 フィンガープリントとも呼ばれるものです。 フィンガープリントは、共通の SHA-1 ハッシュ アルゴリズムを使って生成される一意のテキスト文字列です。 証明書には、デバッグ用証明書リリース用証明書の 2 種類があります。

メモ: このセクションでは、デバッグ用証明書の取得方法を説明します。リリース用証明書の取得方法については、「Get an Android certificate and the Google Maps API key(Android 証明書と Google Maps API キーの入手)」を参照してください。

デバッグ用証明書のフィンガープリントを表示するには:

  1. debug.keystore ファイルを探します。 {{Product は、次の場所にある debug.keystore ファイルを使用します。
    %Users%\<user name>\AppData\Roaming\Embarcadero\BDS\<version number>\ で、たとえば、
    C:\Users\JohnDoe\AppData\Roaming\Embarcadero\BDS\18.0\debug.keystore
    ヒント: debug.keystore ファイルが上記の場所にない場合、Android ターゲット プラットフォーム上でアプリケーションを実行すると、RAD Studio が自動的にこのファイルを作成します。
  2. keytool.exe ファイルを見つけます。keytool ツールは、<Java installation folder>\Bin にあります(例:
    C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_71\bin\)。
  3. debug.keystore ファイルがあるフォルダに移り、実行します:
    keytool -list -v -keystore debug.keystore -alias androiddebugkey -storepass android -keypass android
    ヒント: フル パスを keytool に追加する必要があります。たとえば、keytool.exe ファイルが上記の例の場所にあるなら、次を使用できます:
    "C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_71\bin\keytool" -list -v -keystore debug.keystore -alias androiddebugkey -storepass android -keypass android
  4. keytool ツールから、次のような内容が出力されます。 Alias name: androiddebugkey Creation date: Jan 24, 2015 Entry type: PrivateKeyEntry Certificate chain length: 1 Certificate[1]: Owner: CN=Unnamed, OU=Mobile Organization, O=My Company, L=San Francisco, ST=California, C=US Issuer: CN=Unnamed, OU=Mobile Organization, O=My Company, L=San Francisco, ST=California, C=US Serial number: 1af9d77f Valid from: Sat Jan 24 23:12:12 GST 2015 until: Wed Jun 11 23:12:12 GST 2042 Certificate fingerprints: MD5: 20:E1:7D:12:4F:83:2A:37:FB:F5:43:3B:CC:27:88:4B SHA1: 0B:4D:1E:83:2F:91:3A:BD:92:EB:87:62:6D:34:66:9D:6A:51:3B:ED SHA256: 91:75:AC:BE:C9:74:6F:67:3E:9A:E4:35:04:D4:05:E0:8F:A4:54:30:41:4A:EB:0A:61:E0:D1:33:7C:D8:0F:82 Signature algorithm name: SHA256withRSA Version: 3 "SHA1" で始まる行に、証明書の SHA-1 フィンガープリントが含まれています。フィンガープリントは、コロンで区切られた 2 桁の 16 進数 20 個からなるシーケンスです。

Google API コンソールで API プロジェクトを作成する

重要: このセクションの作業を行うには、Google アカウントが必要です。

  1. ブラウザで Google API コンソールを開きます。

    メモ: これまでに Google API コンソールを使用したことがなければ、Google Maps Android API の使用状況の追跡に使用するプロジェクトを作成する画面が開きます。 [Create Project...]をクリックすると、API Project という新しいプロジェクトが作成されます。 この名前は、次のページの左上に表示されます。

  2. 左側のナビゲーション バーで[Services]を選択します。
    メイン ウィンドウに API とサービスの一覧が表示されます。
  3. サービスのリストを下にスクロールして、Google Maps Android API v2 を探します。
  4. 項目の右側にあるスイッチをクリックして[ON]にします。
    Google Maps Android API Terms of Service(Google Maps Android API サービス利用規約)が表示されます。
  5. サービス利用規約に合意する場合は、サービス利用規約の下のチェック ボックスをオンにして、[Accept]をクリックします。
    これで、API とサービスのリストに戻ります。

Maps API キーを要求する

これで API キーを要求することができます。1 つのプロジェクトで複数のキーを要求して登録することも可能です。

API キーを要求するには:

  1. Google API コンソールでプロジェクトを開きます。
  2. [Services]ページで "Google Maps Android API v2" が有効になっていることを確認します。
  3. 左側のナビゲーション バーで[API Access]をクリックします。
  4. 表示されるページで、[Create New Android Key]をクリックします。
  5. 表示されるダイアログで、SHA-1 フィンガープリント、セミコロン、アプリケーションのパッケージ名を続けて入力します。 例:
    0B:4D:1E:83:2F:91:3A:BD:92:EB:87:62:6D:34:66:9D:6A:51:3B:ED;my.company.Mymap

    重要: 有効な Maps API キーを入手できるよう、アプリケーションのパッケージ名を必ず正確に指定してください。この名前によってアプリケーションが一意に識別されます。Android の[バージョン情報]package キーにパッケージ名が含まれています(このトピックの後の部分にある「apiKey キーの値を設定するには:」の手順の下のスクリーンショットを参照してください)。

  6. Google API コンソールで、[Key for Android apps (with certificates)]の後に 40 文字の API キーが表示されます。次のようなものです。 API key: AIzaSyCMuJ2w8_gQEedvqUg-9lxWXFg7feAl9PQ

具体的なプロジェクト オプションの構成

Android アプリケーションが Google マップにアクセスできるよう、必ず以下のようにプロジェクト オプションおよび権限を構成してください。

重要: このセクションの作業に進む前に、[プロジェクト マネージャ][ターゲット プラットフォーム][Android]に設定してください。
ProjectManager myMap.png

構成されている権限のリストを確認するには:

  1. RAD Studio IDE で、 [プロジェクト|オプション...|使用する権限]を開きます。
  2. [ネットワーク状態へのアクセス]の権限が有効になっていることを確認します。
    Android Uses Permisiions.png


[資格リスト]を確認するには:

  1. RAD Studio IDE で、 [プロジェクト|オプション...|資格リスト]を開きます。
  2. [マップ サービス]オプションが有効になっていることを確認します。
    MapsService.png


apiKey キーの値を設定するには:

  1. RAD Studio IDE で、[プロジェクト|オプション...|バージョン情報]を開きます。
  2. apiKey キーの値を、アプリケーション用に要求した Maps API キーの値(このトピックの前の部分にある「Maps API キーを要求する」セクションのステップ 6 を参照)に設定します。
  3. [OK]をクリックします。
    Android apiKey.png

重要: プロジェクト オプションの変更を反映するには、Shift+F9 を押してプロジェクトをビルドし直す必要があります。

関連項目

コード サンプル