Vcl.Controls.TControl.Hint
Delphi
property Hint: string read FHint write FHint stored IsHintStored;
C++
__property System::UnicodeString Hint = {read=FHint, write=FHint, stored=IsHintStored};
プロパティ
種類 | 可視性 | ソース | ユニット | 親 |
---|---|---|---|---|
property | published | Vcl.Controls.pas Vcl.Controls.hpp |
Vcl.Controls | TControl |
説明
Hint は、ユーザーがコントロールにマウス ポインタを合わせたときに表示されるテキスト文字列を含みます。
Hint プロパティを使用すると、ヘルプ ヒント、または特定の場所(ステータス バーなど)のヘルプ テキストとして使用される、ヘルプ テキストの文字列として使用することができます。
ヘルプ ヒントとは、ユーザーがコントロールにマウス ポインタを合わせてしばらく止まった時に表示される、ヘルプ テキストを含む四角形のことです。
ヘルプ ヒントを設定するには
- ヘルプ ヒントが表示させる各コントロールの Hint プロパティを指定します。
- 各適切なコントロールの ShowHint プロパティを True に設定するか、すべてのコントロールの ParentShowHint プロパティを True に設定し、フォームの ShowHint プロパティも True に設定します。
- 実行時に、アプリケーションの ShowHint プロパティの値を True に設定します。
- ヒントをステータスバーまたは他の場所に表示させるには、アプリケーションの OnHint イベント ハンドラを使用します。 アプリケーションの OnHint イベントは、マウス ポインタがコントロール上に移動した際に発生します。
- ヒントが、ヘルプ ヒント ボックスと、OnHint イベント ハンドラの両方で使用されるように、
|
(パイプ)文字で区切られた値で指定します。
次に例を示します。
Edit1.Hint := 'Name|Enter Name in the edit box|1';
Edit1->Hint = "Name|Enter Name in the edit box|1";
ここでは:
Name
の部分は、短いヒントで、ヘルプ ヒント ボックスの上部に表示されます。Enter Name in the edit box
は、長いヒントで、短いヒントの下に表示されます。 これは GetLongHint 関数で抽出することができ、OnHint イベント ハンドラで使用することができます。1
は、コントロールの Images プロパティ内にあるイメージ リストのイメージ インデックスで任意です。これは、ヒント内に表示されるイメージのインデックスを示しています。
Hint に値が 1 つしか含まれていない場合、文字列全体がヘルプ ヒントとして使われ、それが GetLongHint や GetShortHint の関数によって返されます。 コントロールに Hint 値が指定されていないが、その親コントロールにはある場合、コントロールは親コントロールの値を使用します(コントロールの ShowHint プロパティが True の場合)。
メモ: アプリケーションの ShowHint プロパティが False の場合、ヘルプ ヒントは表示されませんが、OnHint イベント ハンドラは呼び出されます。
関連項目
- Vcl.Forms.TApplication.Hint
- Vcl.Controls.GetLongHint
- Vcl.Controls.GetShortHint
- Vcl.Controls.TControl.ParentShowHint
- Vcl.Controls.TControl.ShowHint
- Vcl.Forms.TApplication.OnHint
- Vcl.Forms.TApplication.ShowHint
- System.Actions.TContainedAction.Hint