RAD サーバー エンジンのアップグレード

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[EMS アップグレード ウィザード]を使用して、EMS データベースや構成ファイルをアップグレードしたり、バックアップを作成することができます。

EMS データベースのバージョン番号が、EMS サーバー で想定されているバージョン番号より低かった場合、EMS アップグレード ウィザードが自動的に実行されます。

EMS アップグレード ウィザードを使用すると、以前のバージョンの RAD Studio で作成されたお使いの EMS データベースを更新することができます。

Windows では、EMS サーバーをEMS アップグレード ウィザードかコマンド ラインでアップグレードできます。

Linux では、EMS サーバーをコマンド ラインのみでアップグレードできます。



Windows での EMS サーバーのアップグレード

[EMS アップグレード ウィザード]を起動するには:

  1. コマンド プロンプト(cmd.exe)を開きます。
  2. EMSDevServer.exe に移動します:
    • Windows 32 ビット: C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\bin
    • Windows 64 ビット: C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\19.0\bin64
  3. 次のコマンドを入力します。
    EMSDevServer.exe -upgrade
    ヒント: また、EMS アップグレード ウィザードは、コマンド プロンプトを使用して次のコマンドで実行することもできます:
    EMSDevServerCommand.exe -upgrade
  4. [EMS アップグレード ウィザード]が開いて、新しい EMS データベースを作成したり、既存の EMS データベースをコピーすることができます。
  5. [新規データベースの内容]ページが開きます。
    • 空のデータベースを作成するか、内容が含まれたデータベースを作成するかを選択します。
      • [既存の EMS データベースをコピー]: システムにインストールされている既存の EMS データベースの内容をコピーできます。
        メモ: [コピー元データベース]ページが開いてデータベースを指定できます。
      • [空の EMS データベースを作成]: 内容のない EMS データベースを作成できます。
        メモ: 次に[データベースの新規作成]ページが開きます。
      • [サンプル データを含む EMS データベースを作成]: 新しい EMS データベースにテスト用のサンプル データを追加できます。
        メモ: 次に[データベースの新規作成]ページが開きます。
    EMSUpgrade DBContent.png
  6. [コピー元データベース]ページが開きます(既存の EMS データベースから内容をコピーする場合のみ)。
    • [コピー元データベース]ページで以下の値を入力して、既存のコピー元 EMS データベースに対する接続パラメータを指定します。
      • [サーバー インスタンス]: コピー元の EMS データベースが置かれている InterBase インスタンスを指定します。
      • [DB ファイル名]: データベース ファイルを指定します。デフォルト値は emsserver.ib です。
      • [DB ファイル ディレクトリ]: デフォルト パスは C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\EMS です。
      • [DB ユーザー名]: パラメータのデフォルト値は sysdba です。
      • [DB パスワード]: パラメータのデフォルト値は masterkey です。
        メモ: [パスワードを表示する]を選択すると、パスワードが暗号化されないまま表示されます。
      • [接続テスト]ボタンをクリックして、接続パラメータをテストします。接続が正しくセットアップされていれば、EMS データベースの現在のバージョン番号を示すメッセージが出力されます。
      • [>> 次へ]をクリックします。
    EMSUpgrade SourceDB.png
  7. [データベースの新規作成]ページが開きます。
    • [データベースの新規作成]ページで以下の値を入力して、新しい EMS データベースの接続パラメータと構成パラメータを指定します。
      • [サーバー インスタンス]: EMS データベースのホストとなる InterBase インスタンスを指定します。
      • [DB ファイル名]: データベース ファイルを指定します。デフォルト値は emsserver1.ib です。
      • [DB ファイル ディレクトリ]: デフォルト パスは C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\EMS です。
      • [DB ユーザー名]: パラメータのデフォルト値は、sysdba です。
      • [DB パスワード]: パラメータのデフォルト値は、masterkey です。
      • [>> 次へ]をクリックします。
    EMSUpgrade DBConnection.png
  8. [最終決定]ページが開きます。
    • [完了]をクリックすると、以下のファイルがデフォルト パス C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\EMS に作成されます。
      • DB ファイル: EMS データベース ファイル(emsserver.ib)。InterBase サーバーが動作している必要があります。
      • [構成ファイル]: EMS サーバー構成ファイル(emsserver.ini)。
      • [バックアップ構成ファイル]: 既存の EMS サーバー構成ファイルのコピー(emsserver.ini.backup という名前で保存)。
    EMSUpgrade Paths.png
  9. [情報]ウィザードが開き、作成されたファイルとデータベースにコピーされたデータとが表示されます。[OK]ボタンをクリックします。
    EMSUpgrade Confirmation.png


Linux での EMS サーバーのアップグレード

アップグレード ウィザードを実行するには:

  1. ターミナルを開きます。
  2. 次のコマンドを入力します。
    /usr/lib/ems/EMSDevServerCommand -upgrade
  3. 必要に応じて、必須オプションに対してシンボルを入力してください:
    シンボル オプション名 説明
    1 [既存の EMS データベースをコピー] システムにインストールされている既存の EMS データベースの内容をコピーできます。 [コピー元データベース]セクションで以下の値を入力して、既存のコピー元 EMS データベースに対する接続パラメータを指定します。
    • [サーバー インスタンス]: コピー元の EMS データベースが置かれている InterBase インスタンスを指定します。
    • [DB ファイル名]: データベース ファイルを指定します。デフォルト値は emsserver.ib です。
    • [DB ファイル ディレクトリ]: データベース ファイル名のディレクトリを示します。
    • [DB ユーザー名]: sysdba がデフォルト パラメータです。
    • [DB パスワード]: masterkey がデフォルト パラメータです。
    2 [空の EMS データベースを作成]: 内容のない EMS データベースを作成できます。 [データベースの新規作成]セクションで以下の値を入力して、新しい EMS データベースの接続パラメータと構成パラメータを指定します。
    • [サーバー インスタンス]: EMS データベースのホストとなる InterBase インスタンスを指定します。
    • [DB ファイル名]: データベース ファイルを指定します。デフォルト値は emsserver1.ib です。
    • [DB ファイル ディレクトリ]: データベース ファイル名のディレクトリを示します。
    • [DB ユーザー名]: sysdba がデフォルト パラメータです。
    • [DB パスワード]: masterkey がデフォルト パラメータです。
    3 [サンプル データを含む EMS データベースを作成]: 新しい EMS データベースにテスト用のサンプル データを追加できます。 [データベースの新規作成]セクションで以下の値を入力して、新しい EMS データベースの接続パラメータと構成パラメータを指定します。
    • [サーバー インスタンス]: EMS データベースのホストとなる InterBase インスタンスを指定します。
    • [DB ファイル名]: データベース ファイルを指定します。デフォルト値は emsserver1.ib です。
    • [DB ファイル ディレクトリ]: データベース ファイル名のディレクトリを示します。
    • [DB ユーザー名]: sysdba がデフォルト パラメータです。
    • [DB パスワード]: masterkey がデフォルト パラメータです。
    q [編集の取り消し] EMS サーバーのアップグレードをキャンセルします。

    EMS upgrade linux01.png

  4. すべてパラメータが正しいことを確認の上、n を入力して確定します。
    EMS upgrade linux02.png

関連項目