Windows での RAD サーバー エンジンまたは RAD サーバー コンソールの構成
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エンタープライズ モビリティ サービス(EMS)を正しくセットアップするには、リソースと、RAD Studio に付属しているスタンドアロンの開発用アプリケーションが必要です。
EMS 構成ファイル
RAD Studio では、Web ブラウザ コンソールをレンダリングするスクリプト、EMS サーバーの構成ファイルと EMS データベースを作成するためのスクリプト、EMS コンソール サーバーおよび EMS サーバーを実行するためのスタンドアロン アプリケーションが用意されています。
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\22.0\ObjRepos\en\EMS
フォルダには以下が含まれています。
- webresources フォルダ: このフォルダには、Web ブラウザ コンソールをレンダリングするためのスクリプトが含まれています。 ここで定義されているレイアウトやテンプレートやスタイルを変更して、EMS コンソール サーバーの外観をカスタマイズすることができます。
- emsserver.ini ファイル: EMS サーバー構成ファイルのテンプレートです(EMS サーバーおよび EMS コンソール サーバー用)。
- EMS データベース作成ファイル:
- emsmserver.sql ファイルと emsserver.sql ファイル。EMS データベースを作成するための SQL スクリプト ファイルです。
- EMSMSERVER.IB ファイルと EMSSERVER.IB ファイル。EMS データベースを作成するためのライセンス テンプレート ファイルです。
スタンドアロン アプリケーション(EMSDevConsole.exe および EMSDevServer.exe)は以下のフォルダにあります。
- Windows 32 ビット:
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\22.0\bin
- Windows 64 ビット:
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\22.0\bin64
初回の EMS 環境の構成
EMSDevServer.exe および EMSDevConsole.exe プログラムは、レジストリ キーがないか、emsserver.in ファイルが存在しない場合にのみ、セットアップ ウィザードを実行します。
- メモ: 運用環境に対しては、EMS セットアップ ウィザードを実行する前に、Interbase EMS データベースを適切に設定する必要があります。
[EMS セットアップ ウィザード]を起動するには:
- システム上で以下のスタンドアロン アプリケーションのいずれかを探し、ダブルクリックします。
-
- EMSDevConsole.exe: EMS コンソールが開き、確認ダイアログが表示されます。
- EMSDevServer.exe: EMS サーバーが開き、確認ダイアログが表示されます。
-
- [はい]をクリックして、構成用の[EMS セットアップ ウィザード]を実行します。開いた[EMS セットアップ ウィザード]で新しい EMS データベースを作成します。
- [データベースの新規作成]ページが開きます。
- [データベースの新規作成]ページで以下の値を入力して、接続パラメータを指定します。
- [サーバー インスタンス]: EMS データベースのホストとなる InterBase インスタンスを指定します。 開発環境の場合にはこれを空欄のままにしておいてください。運用環境の場合に、
EMS
を使用します。- メモ: 詳細については、「Windows での運用環境に対する EMS データベース要件」を参照してください。
- [DB ファイル名]: emsserver.ib
- [DB ファイル ディレクトリ]: デフォルト パスは
C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\EMS
です。 - [DB ユーザー名]: パラメータのデフォルト値は、
sysdba
です。 - [DB パスワード]: パラメータのデフォルト値は、
masterkey
です。- メモ: [パスワードを表示する]を選択すると、パスワードが暗号化されないまま表示されます。
- [>> 次へ]をクリックします。
- [サーバー インスタンス]: EMS データベースのホストとなる InterBase インスタンスを指定します。 開発環境の場合にはこれを空欄のままにしておいてください。運用環境の場合に、
- [データベースの新規作成]ページで以下の値を入力して、接続パラメータを指定します。
- [データベースの作成]ページが開きます。
- 配布ファイルから新しい EMS データベースを作成する方法を選択します。
- [ライセンス取得済みのテンプレート ファイルをコピーする]
- [SQL スクリプトを実行する]
- [>> 次へ]をクリックします。
- 配布ファイルから新しい EMS データベースを作成する方法を選択します。
- [サンプル データ]ページが開きます。
- EMS データベース内にどのサンプル データを生成するかを示すオプションを 1 つ以上選択します。
- [>> 次へ]をクリックします。[コンソール]ページが開きます。
- [コンソール ユーザー名]と[コンソール パスワード]を指定します。デフォルト値は
consoleuser
とconsolepass
です。- メモ: このユーザー名とパスワードは emsserver.ini ファイル内にプレーン テキストで保存されます。
- [コンソール ユーザー名]と[コンソール パスワード]を指定します。デフォルト値は
- [>> 次へ]をクリックします。[最終決定]ページが開きます。
- [完了]をクリックすると、以下のファイルがデフォルト パス
C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\EMS
に作成されます。- DB ファイル: EMS データベース ファイル(emsserver.ib)。 InterBase サーバーが動作している必要があります。
- [構成ファイル]: EMS サーバー構成ファイル(emsserver.ini)。
- [レジストリ キー]: システム上の EMS レジストリ キー。
- [完了]をクリックすると、以下のファイルがデフォルト パス
- [情報]ウィザードが開き、作成されたファイルとデータベースに追加されたデータとが表示されます。 OK をクリックします。
EMS サーバーと EMS コンソールを別々のサーバー上で動作させるつもりであれば、それぞれのサーバーに構成ファイル(.ini)を置く必要があります。
その場合には、EMS サーバー上の Interbase データベースにアクセスするよう、コンソール サーバー上の .ini ファイルを構成してください。
セットアップ ウィザードの実行
以下の手順を実施すると、セットアップ ウィザードを再び実行することができます。
- コマンド プロンプト(cmd.exe)を開きます。
- 次のコマンドを入力します。
emsdevserver -setup
- コマンド プロンプト(cmd.exe)を開きます。
- EMSDevServer.exe のフォルダ(以下を参照)に移動します。
- Windows 32 ビット:
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\22.0\bin
- Windows 64 ビット:
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\22.0\bin64
- Windows 32 ビット:
- 次のコマンドを入力します。
EMSDevServer.exe -setup