標準のイベント処理の変更

提供: RAD Studio
移動先: 案内検索

標準イベントの実装 への移動


特定の種類のイベントに対するコンポーネントの応答方法を変更する場合は、何らかのコードを記述して、そのイベントに割り当てたくなるかもしれません。アプリケーション開発者であれば、それこそが仕事でしょう。しかし、コンポーネントを作成しようとしている場合は、そのコンポーネントを使用する開発者がいつでもそのイベントを使用できるようにしておく必要があります。

それぞれの標準イベントに、protected として実装されたメソッドが関連付けられているのはこのためです。これらのメソッドの実装をオーバーライドすることにより、内部のイベント処理を変更でき、また、継承したメソッドをそこで呼び出すことにより、アプリケーション開発者のコードのイベントも含めて、標準のイベント処理を維持することができます。

メソッドを呼び出す順序が重要です。原則として、継承したメソッドをまず呼び出して、アプリケーション開発者のイベント ハンドラがカスタマイズ コードより先に実行される(また、場合によっては、カスタマイズ コードが実行されない)ようにすることができます。ただし、継承したメソッドを呼び出す前にカスタマイズ コードを実行したい場合もあります。たとえば、継承したコードがコンポーネントの状態に何らかの形で依存しており、その状態をカスタマイズ コードで変更する場合は、それらの変更を行ってから、ユーザーのコードでそれらに応答できるようにします。


関連項目