Boost

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Boost は、テンプレート メタプログラミングを用いて C++ プログラミング言語を大幅に拡張する一連の C++ ライブラリです。RAD Studio では、Boost のサブセット(完全にテストされ特に C++Builder 用にあらかじめ構成されたもの)をインストールすることができます。

サポートされているバージョン、コンパイラ、プラットフォーム

RAD Studio では、次の表に示すように、アプリケーションのビルドに使用されるコンパイラに応じて、さまざまなバージョンの Boost をサポートしています。

プラットフォーム コンパイラ Boost ライブラリのバージョン

32 ビット Windows

BCC32

1.39.0

BCC32C

1.68.0

64 ビット Windows

BCC64

1.68.0

macOS

BCCOSX

1.39.0

Boost のインストール

Boost をインストールするには、[ツール|GetIt パッケージ マネージャを選択し、Boost パッケージのいずれかを選択します。[インストール]をクリックして、処理を開始します。

Boost.png

アプリケーションへの Boost の組み込み

他のライブラリの場合と同じように、Boost のヘッダー ファイルをインクルードできます。C++ アプリケーションでは、使用するコンパイラに適したバージョンの Boost が自動的に使用されます。

たとえば、BCC32 でビルドするアプリケーションで minmax ライブラリを使用するには、コードで次のようにインクルードします。

#include <boost/algorithm/minmax.hpp>

Boost のバージョンが異なると、異なるヘッダーや API が含まれている可能性があります。Boost の異なるバージョン群をサポートするコンパイラを使用してアプリケーションをビルドしたい場合には、条件コンパイルを使用する必要があります。

IDE では、Boost のインクルード パスは次の環境変数で指定されます。

  • CG_BOOST_ROOTBCC32BCCOSX の場合): C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\20.0\include\boost_1_39
  • CG_64_BOOST_ROOTBCC64): C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\20.0\include\boost_1_55
  • CG_32_BOOST_ROOTBCC32C): GetIt によりインストールされカタログ リポジトリ Documents\Embarcadero\Studio\(version)\CatalogRepository に置かれます。

これらの変数は、[ツール|オプション...|環境オプション|環境変数ダイアログ ボックスで定義されています。

自動リンク

Boost ライブラリによっては、バイナリが静的または動的にリンクされる必要があります。これらは、デフォルトでは静的に自動リンクされます。DLL に動的にリンクするには、プロジェクト オプションで、BOOST_ALL_DYN_LINK をマクロとして定義します。

Boost のドキュメント

下記のリンクをたどると、RAD Studio でサポートされている Boost バージョンのオンライン ヘルプにアクセスできます。

Boost のアンインストール

[GetIt パッケージ マネージャ]を使って Boost をインストールした場合は、次の手順のとおり、それを使用して Boost を削除します。

  1. RAD Studio を起動し、[ツール|GetIt パッケージ マネージャを選択して[GetIt パッケージ マネージャ]ウィンドウを開きます。
  2. Boost エントリを探します。検索ボックスに「Boost」と入力すると、[GetIt パッケージ マネージャ]に他のパッケージが表示されなくなります。
  3. Boost エントリの[アンインストール]をクリックします。

他のインストール方法を使って Boost をインストールした場合は、次の手順に従います。

  1. Windows の[コントロール パネル]を開き、[プログラムのアンインストール]をクリックします。
  2. [Boost Libraries for C++Builder <バージョン>]をダブルクリックします。Boost インストーラが起動します。
  3. Boost インストーラの[ようこそ]ページで、[削除]オプションを選択し、[次へ >]をクリックします。
  4. [アンインストール準備完了]ページで、[次へ >]をクリックします。

関連項目

サンプル