永続フィールド コンポーネント
デフォルトでは,データセット項目は動的です。そのプロパティと利用可能性は自動的に設定され,変更は不可能です。項目のプロパティとイベントを制御するには,データセット用の持続的項目を作成する必要があります。持続的項目では,以下のことが可能です。
- 設計時や実行時に項目の表示や編集特性を設定したり,変更します。
- 参照項目,計算項目,集計項目など,データセット内の既存項目に基づいて新規項目を作成します。
- データ入力を検証します。
- 基になるデータベースの特定の項目へのアクセスを防止するため,持続的コンポーネントのリストから項目コンポーネントを削除します。
- テーブルや基になっているデータセットへの問い合わせの列に基づいて,既存の項目を置換する新規項目を定義します。
設計時には項目エディタを使用して,アプリケーションのデータセットで使用される項目コンポーネントの持続的リストを作成します。静的項目コンポーネントのリストはアプリケーションに格納され,データセットの基になっているデータベース構造が変化しても変化しません。項目エディタで持続的項目を作成した後は,その項目に対して,データ値の変更に応答したり,データ入力を検証するイベントハンドラも作成できます。
メモ: データセットに持続的項目を作成する場合,設計時および実行時には選択した項目だけがアプリケーションで利用できます。設計時には,項目エディタを使ってデータセットの持続的項目を追加したり,削除できます。
単一のデータセットが使用する項目はすべて,持続的または動的になります。単一のデータセットでは,項目型を混合できません。データセットに対して持続的項目を作成した後で,それを動的項目に変更したい場合は,データセットからすべての持続的項目を削除しなくてはなりません。動的項目の詳細は,「動的項目コンポーネント」を参照してください。
メモ: 持続的項目の主要用途の 1 つは,データの表示と外観を制御することです。また,データベース対応グリッド内の列の外観も制御できます。グリッド内の列の外観を制御する方法については,「カスタマイズされたグリッドの作成」を参照してください。
以下のトピックでは,項目エディタによるデータセットの持続的項目を作成または変更,および持続的項目の操作について説明しています。