複数のレコードの表示
データの整理方法の選択:インデックス への移動
同じフォーム上にいくつものレコードを表示したいことがあります。たとえば、請求書作成アプリケーションで、1 人の顧客のすべての注文を同じフォーム上に表示する場合などです。
複数のレコードを表示するには、グリッド コントロールを使用します。グリッド コントロールにはデータの複数レコードの複数フィールドを表示できるため、アプリケーションのユーザー インターフェイスがさらに強力で効果的なものになります。これについては、「TDBGrid を使ったデータの表示と編集」および「ほかのデータベース対応コントロールが入ったグリッドの作成」で説明しています。
メモ: 単方向データセットを使用している場合は、複数レコードを表示することができません。
1 つのレコードのフィールドと、複数レコードを表すグリッドの両方を、ユーザー インターフェイスに表示することもできます。この 2 つを組み合わせるモデルには次の 2 つがあります。
- マスタ/詳細フォーム: マスタ テーブルと詳細テーブルの両方の情報を表すために、個々のフィールドを表示するコントロールとグリッド コントロールの両方を追加します。たとえば、1 人の顧客についての情報を表示するときに、その顧客からの注文を表示する詳細グリッドを一緒に使用します。マスタ/詳細フォームに背後のテーブルを関連付ける方法は、「マスタ/詳細関係の作成」および「パラメータを使用したマスタ/詳細関係の設定」を参照してください。
- ドリルダウン フォーム: 複数のレコードを表示するフォームに、現在のレコードだけの詳細情報を表示する単独のフィールド コントロール群を含めることができます。この方法は、レコードに長いメモやグラフィック情報が含まれている場合に特に便利です。ユーザーがグリッド内のレコードをスクロールするにつれて、現在のレコードの値を表示するようメモやグラフィックが更新されます。このセットアップは簡単です。グリッドとメモまたは画像コントロールのデータ ソースを共通のものにしておくと、2 つの表示は自動的に同期します。
ヒント: この 2 つの方法を 1 つのフォームで併用するのはお勧めできません。そのようなフォームでのデータの関係はユーザーにとってわかりにくく、混乱を招きます。