OpenSSL
RAD Server、Cloud、REST の各アプリケーションの開発 への移動
OpenSSL は、SSL(セキュア ソケット レイヤ)プロトコルと TLS(トランスポート レイヤ セキュリティ)プロトコルのオープンソース実装です。また、OpenSSL には、アプリケーション/ブラウザと使用中のサービスをホストしているサーバーの間で安全な通信を行うための暗号通信ライブラリも用意されています。
目次
OpenSSL を必要とする機能と技術
RAD Studio は、次の機能や技術に対して、HTTPS サポートを提供するために、OpenSSL を必要とします:
- EMS サーバーでプッシュ通知を送信: プッシュ通知を送信するには、RAD サーバー エンジン(EMS サーバー)が稼働するシステムに OpenSSL ライブラリをインストールする必要があります。実行している EMS サーバーのバイナリに応じて、32 ビットまたは 64 ビット OpenSSL をインストールする必要があります。
- Indy
- InterBase: InterBase は、暗号化と OTW/SSL の機能のために OpenSSL を使用します。
- DataSnap Server: OpenSSL は、暗号化フィルタが有効な場合、または、通信プロトコルがDataSnap サーバー ウィザードにて HTTPS に設定されている場合に、DataSnap Server で必要となります。
OpenSSL のインストール
アプリケーションに OpenSSL のサポートが必要な場合、アプリケーションを配置する前に、ファイル システムに必要なライブラリ ファイルがなければなりません。
プラットフォーム | ダウンロードの必要性 | ファイル名 | 静的リンク/動的リンク |
---|---|---|---|
Windows(32 ビットおよび 64 ビット) | あり | libeay32.dll および ssleay32.dll | 動的 |
iOS デバイス | あり | libcrypto.a および libssl.a | 静的 |
Android デバイス | なし | 動的 |
お使いになるプラットフォームに応じて、以下の要件を確認してください:
32 ビットおよび 64 ビット Windows
OpenSSL を 32 ビットまたは 64 ビット Windows にインストールするには、お使いのファイル システムにダイナミックリンク ライブラリ ファイル libeay32.dll および ssleay32.dll をコピーする必要があります。これらは、次のいずれかの方法でダウンロードすることができます。
- 選択肢 1 -- OpenSSL インストーラ ファイルをダウンロードし、それらをインストールします。
- 選択肢 2 -- OpenSSL 圧縮ライブラリ ファイルをダウンロードし、libeay32.dll ファイルと ssleay32.dll ファイルをシステム パスにコピーします。
- 選択肢 2 の方法に従い、libeay32.dll ファイルと ssleay32.dll ファイルをシステム パスにコピーする場合は、それらを必ず正しい場所にコピーしてください。
- 32 ビット Windows: libeay32.dll と ssleay32.dll の 32 ビット ファイルを Windows システム フォルダ(System32 フォルダ)にコピーする必要があります。
- 64 ビット Windows: libeay32.dll と ssleay32.dll の 64 ビット ファイルを 64 ビット ファイル用の Windows システム フォルダ(System32)にコピーし、libeay32.dll と ssleay32.dll の 32 ビット ファイルを 32 ビット ファイル用の Windows フォルダ(SysWOW64 フォルダ)にコピーします。
- 64 ビット Windows を使用している場合は、次のことを覚えておいてください。
- System32 フォルダは 64 ビット ファイル専用です。
- SysWOW64 フォルダは 32 ビット ファイル専用です。
iOS デバイス
OpenSSL を 64 ビット iOS デバイスにインストールするには、お使いのシステムに SSL ライブラリ ファイル libcrypto.a および libssl.a をコピーする必要があります。 現時点では、iOS OpenSLL を安全にダウンロードするための安全でサポートされているオプションはありません。
しかしながら、フォールバック ソリューションとしてどうしても必要な場合には、.zip iOS OpenSSL をダウンロードし、その後これを展開すると、 \lib
ディレクトリに .a ファイルがあります。libcrypto.a および libssl.a SSL ライブラリ ファイルを、これらのディレクトリにコピーしなければなりません:
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\21.0\lib\iosDevice64\debug
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\21.0\lib\iosDevice64\release
macOS および Android
macOS で必要なファイルが既にファイル システムにあるので、これ以上必要な手順はありません。
Android バージョン 6 以降では、OpenSSL ライブラリをインクルードする必要があります。これは、Android が OpenSSL から BoringSSL に移動したためです。