TWinControl 分岐

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大部分のコントロールはこの TWinControl 分岐に属しています。グラフィック コントロールとは異なり、この分岐のコントロールには独自のウィンドウが関連付けられます。そのため、この分岐のコントロールはウィンドウ コントロールと呼ばれることもあります。ウィンドウ コントロールはすべて TWinControl から派生します。TWinControl は TControl の Windows 専用バージョンから派生しています。

TWinControl 分岐のコントロールには次の特徴があります。

  • アプリケーションの実行時にフォーカスを受け取ることができる。つまり、アプリケーション ユーザーのキーボード入力を受け付けることができる。これに対して、グラフィック コントロールではデータ表示およびマウスへの応答だけが可能です。
  • 1 つ以上の子コントロールの親になることができる。
  • ハンドル(固有の識別子)を持つ。ハンドルを使用して、ベースとなるウィンドウにアクセスすることが可能です。

TWinControl 分岐には、自動的に描画されるコントロール(TEditTListBoxTComboBoxTPageControl など)と、C++Builder で描画しなければならないカスタム コントロール(TDBNavigatorTMediaPlayerTGauge など)の両方が含まれます。TWinControl の直接の下位クラスは通常、編集フィールド、コンボ ボックス、リスト ボックス、ページ コントロールといった標準のコントロールを実装したものなので、自分自身の描画方法を既に把握しています。ウィンドウ ハンドルが必要だけれども、自分自身を再描画する機能を持った標準コントロールをカプセル化しているのではないコンポーネント向けには、TCustomControl クラスが提供されています。コントロールが自分自身を描画する方法やイベントに応答する方法は C++Builder に完全にカプセル化されているため、開発者が気にする必要はありません。

TWinControl 分岐には、自動的に描画されるコントロール(TEditTListBoxTComboBoxTPageControl など)と、ベースとなる 1 つの Windows コントロールに直接対応しないカスタム コントロールの両方が含まれます。この後者のカテゴリ(TStringGridTDBNavigator などのクラスを含む)のコントロールでは、自分自身を描画する方法を細かく処理する必要があります。そのため、これらのクラスは、自分自身を描画する場所である Canvas プロパティを持つ TCustomControl の派生クラスとして作成されています。

関連項目