標準データ モジュールの作成と編集
データ モジュールの使用 への移動
プロジェクトに標準データ モジュールを作成するには、次のいずれかを選択します。
- [ファイル|新規作成|その他...|Delphi プロジェクト|Delphi ファイル|データ モジュール]
- [ファイル|新規作成|その他...|C++Builder プロジェクト|C++Builder ファイル|データ モジュール]
IDE のデスクトップにデータ モジュール コンテナが開き、フォーム デザイナに新しいモジュールのユニット ファイルが表示され、現在のプロジェクトにモジュールが追加されます。
設計時のデータ モジュールは、標準のフォームと似ています。背景は白色で、位置揃えのためのグリッドは表示されません。フォームの場合と同様に、非ビジュアル コンポーネントを[ツール パレット]からモジュール上に配置したり、コンポーネントのプロパティを[オブジェクト インスペクタ]で編集することができます。追加したコンポーネントに合わせてデータ モジュールのサイズを変更することができます。
データ モジュールのフレームワーク親和性の設定
標準データ モジュールはプラットフォーム非依存です。データ モジュールを特定のプラットフォーム(VCL、FMX macOS など)で使用したい場合には、データ モジュールにプラットフォーム親和性を設定する必要があります。TDataModule では、そのために ClassGroup 疑似プロパティをサポートしています。具体的に言うと、ClassGroup では、[ツール パレット]でどの非ビジュアル コンポーネントを使用可能にするかを制御します。これは、サポートされているターゲット プラットフォームのどれでも使用できるように、すべてのデータ モジュールのプラットフォーム固有バージョンをコンパイルする必要があるということでもあります。
データ モジュールの ClassGroup を設定するときには、以下から選ぶことができます。
- System.Classes.TPersistent(デフォルト。プラットフォーム非依存)
- VCL(Windows)
- FMX(Windows またはマルチデバイス)
詳細は、「 データ モジュールのフレームワーク親和性の設定」を参照してください。
データ モジュールのコンテキスト メニュー
モジュールを右クリックするとコンテキスト メニューが表示されます。
データ モジュールのコンテキスト メニュー オプションを次の表にまとめます。
メニュー項目 | 用途 |
---|---|
[編集] | データ モジュール内のコンポーネントの切り取り、コピー、貼り付け、削除、選択を行うためのコンテキスト メニューを表示します。 |
[位置] | 非ビジュアル コンポーネントを、モジュールの非表示のグリッドに合わせて配置するか([グリッドに合わせる])、[位置揃え]ダイアログ ボックスで指定した基準に沿って配置します([位置揃え...])。 |
[タブ順序...] | Tab キーを押したときにコンポーネントからコンポーネントへフォーカスが移動する順序を変更できます。 |
[作成順序...] | 起動時にデータ アクセス コンポーネントが作成される順序を変更できます。 |
[継承元の値に戻す] | オブジェクト リポジトリ内の別のモジュールから継承したモジュールに対して行われた変更を破棄し、最初に継承したモジュールの状態に戻します。 |
[リポジトリに追加...] | データ モジュールに対するリンクをオブジェクト リポジトリに格納します。 |
[エディタで表示] | データ モジュールのプロパティをテキストで表示します。 |
[テキスト形式 DFM] | このフォーム ファイルを保存する形式(バイナリまたはテキスト)を切り替えます。 |
関連トピック
- データ モジュールとそのユニット ファイルの命名
- データ モジュールのフレームワーク親和性の設定 - XE2 で新規導入
- コンポーネントの配置と命名
- データ モジュールでのコンポーネントのプロパティとイベントの使用
- TDataModule の ClassGroup 疑似プロパティ
- データ モジュール内のビジネス ルールの作成