RIDL ファイル

提供: RAD Studio
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RIDL(制限付きインターフェイス定義言語)ファイルという新しいファイル タイプが、2009 製品から COM アーキテクチャに追加されました。RIDL ファイルは、プロジェクトでタイプ ライブラリ データのディスクへの永続化に使用される格納メカニズムです。RAD Studio では、.tlb ファイルを中間ファイルとして(.res.dcu.obj などのように)使用するようになりました。つまり、.tlb ファイルをコマンド ライン(IDE の外部)から作成し直したりテキスト エディタで編集することができるということで、その履歴は IDE に格納されます。

タイプ ライブラリ エディタは、バイナリの .tlb ファイルではなくテキスト ファイル(RIDL ファイル)に基づいて動作するようになりました。

この変更の結果は以下のとおりです。

  • バイナリの .tlb ファイルは、ビルド システムによって最新の .RIDL ファイルから生成できるため、チェックインする必要はもうありません。
  • 複数のプログラマがタイプ ライブラリを対象に同時に作業をした後、それぞれの変更内容をテキストの RIDL ファイルに単にマージすることができます (バイナリ ファイルはマージできず、最後のユーザーがそれまでの変更内容を常に上書きせざるを得ません)。

.RIDL 形式を用いる場合、特定の構文要素についてはタイプ ライブラリ エディタよりも柔軟性が高くなります。たとえば、.RIDL を用いると、任意の型、関数、メンバに対してカスタム データの追加や編集が可能になります。安全な配列を要素とする安全な配列といった複雑な型を記述することができます。RIDL ファイルの差分を取って、サーバーから公開されるモデルの時間的変化を見抜くことが容易になります。

ビルド中、RIDL ファイルは新しいタイプ ライブラリ ジェネレータである GenTLB.exe を使ってコンパイルされ、バイナリの .tlb ファイルが生成されます。

関連項目