Embarcadero License Center 5.4の設定

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概要

管理者様向けにEnterprise License Center(以下、ELC)の設定方法を説明いたします。

ELC 5.4の新機能はこちらを参照ください。


Windows版の設定手順は、以下の通りです。

  1. ELC 5.4のダウンロード
    ELCのインストーラーは、 Quick StartのWeb サイトからダウンロードしてください。
    ELC 5.4 Windows版のサポートプラットホーム
    • Windows Server 2003 (32bit/64bit)
    • Windows Server 2008 (32bit/64bit)
    • Windows Server 2008 R2(64bit)
    • Windows Server 2012 /R2(64bit)
    • Windows Server 2016 (64bit)
    • Windows Server 2019 (64bit)
    • Windows Server 2022 (64bit)
    • Windows 7 (32bit/64bit)
    • Windows 8/ 8.1 (32bit/64bit)
    • Windows 10 (32bit/64bit)
    • Windows 11 (32bit/64bit)
  2. ELC5.4のインストール
    ELCのインストーラーには、Java8が同梱されています。
    Thumb03000308ujpn.png
    インストールを開始するには、”Install”ボタンを押してください。
  3. ライセンスのホスト設定
    ELCのインストールが完了した後、自動的にELCの管理コンソールが起動します。
    ELC4.xのバージョンをご利用の方は、ライセンスホストの設定手順が異なりますので、ご注意ください。
    従来の手動によるライセンスホストの設定手順については、「Enterprise License Center 4.2の設定」ドキュメントの「ライセンスのホスト設定」を参照してください。
    Thumb03000081ujpn.png
    1. ログイン
      ライセンスのホスト設定を行うためには、管理者としてログインする必要があります。管理者アカウントの初期設定は、以下の通りです。
      • UserName=admin
      • パスワード=admin
      管理者アカウントでログインすると、セットアップウィザードが表示されます。
      ELCで用意されている組み込みのアカウントの種類は、こちらを参照ください。
    2. Welcome画面
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      “Welcome to AppWave ELC”の内容を確認したら、画面下の”Next”を押してください。
    3. プロファイルの選択
      Thumb03000083ujpn.png
      ライセンスサーバーの実行モードを選択します。最初にライセンスサーバーを構築する場合は、必ず”Master Server”を選択してください。“Backup Server”は、マスターサーバーへの接続に失敗した場合のエンドユーザーへのフェイルオーバー·サポートを提供します。
      ここでは、”Master Server”を選択し、画面下の”Next”を押してください。
    4. ライセンスのホスティング
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      この画面からライセンスのホスティングを行うためには、”login Name”, “Password”、”Certificate Number”の入力が必要です。
      入力に必要な情報は、弊社からe-mailにて送付しているEmbarcaderoライセンス証明書をご覧ください。
      Embarcaderoライセンス証明書には、
      • ログイン名 ①
      • パスワード ②
      • 発行されたライセンス証明書番号 ③
      が記載されています。
      ※入力に必要な項目は、それぞれの番号に対応しています。
      次にホストサーバーに関する情報です。
      • “Master host name”は、[システム]プロパティのコンピュータ名から自動的に取得しているため、ここでは入力する必要はありません。
      • “Master host address”の入力は任意です。Master host nameを検索し、IPアドレスが取得できない場合に、Master host addressにIPアドレスを指定しておくと、検索順序がMaster host nameよりも優先されます。クライアントPCからELCを検索する順序は、Master host address=>Master host nameです。
      最後にバックアップサーバーに関する情報です。“Backup host name”にホスト名を入力するとバックアップサーバーが有効になります。但し、バックアップサーバーのポート番号は、変更できません(マスターサーバーで入力した同じポート番号が使用されます)。また、バックアップサーバーを立てるには、マスターサーバーとは別のPCを用意し、ELCモジュールのインストールが必要です。
      特に冗長な構成が必要な場合を除いて、バックアップサーバーの設定は不要です。
      バックアップサーバーが不要な場合は、そのまま何も入力しないください。必要な情報を入力したら、”Host Licenses”ボタンを押してください。
      正常にライセンスのホスティングが完了すると、以下の画面のように”Hosting was performed successfully”と表示され、取得したライセンス情報(製品名とライセンス証書番号)が表示されます。
      (下記の画面は、Delphi XE5 Enterpriseの例)
      Thumb03000085ujpn.png
      複数のライセンス証書番号をお持ちの場合は、この画面から続けて行うことができます。ライセンスのホスティングが完了したら、画面下の”Next”ボタンを押してください。
    5. ユーザーとグループ
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      ELC5.3では、任意ユーザーとグループをLDAP経由でインポートを行ったり、手動で登録が可能です。
      これらの設定は後から行うことができるため、ここでは、ユーザーとグループは何も設定しないで、画面下の”Next”ボタンを押してください。”Next”ボタンを押すと、以下のようなメッセージが表示されます。
      Thumb03000087ujpn.png
      このメッセージは、ネットワークNamedライセンスに対する警告です。
      但し、コンカレントライセンスを利用の場合は、特にユーザーを登録する必要がないため、“Yes”ボタンを押してください。
    6. 通知の設定
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      ELC5.3では、ライセンスの有効期限が切れている、あるいは切れそうな場合に、管理者へ電子メールでそれを通知する機能が提供されました。ここでは、何も設定せずに、”Next”ボタンを押してください。
    7. ユーザーの招待
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      ここでは、そのまま”Next”ボタンを押してください。
    8. セットアップウィザードの完了
      Thumb03000090ujpn.png
      以上で、ライセンスのホスト設定は完了です。最後に”Finish”ボタンを押してください。
  4. クライアントへのライセンス配布
    Windowsエクスプローラーを起動し、<ELC_Install>/confディレクトリを参照してください。そしてembarcadero_xxxxx.zipという名前のファイルをどこかテンポラリフォルダへコピーしてから解凍してください。
    <ELC_Install>のデフォルトは、
    • Windows 32ビット版のELCの場合、C:\Program Files (x86)\Embarcadero\ELC5.4\LicenseCenter
    • Windows 64ビット版のELCの場合、C:\Program Files\Embarcadero\ELC5.4\LicenseCenter
    となります。
    zipファイルには、以下の2つのファイルが含まれています。
    • concurrent_xxxxx.slip または named_xxxxx.slip
    • _server_xxxxx.slip
    上記のファイルのうち、concurrent_xxxxx.slip または named_xxxxx.slipを使用する製品のlicenseディレクトリへコピーします。
    • ER/Studio:
      <Default Install Directory>/license
    • Delphi、C++Builder、RAD Studio:
      <Default Install Directory>/license
    .slipファイルは、利用するクライアントマシン分、所定のフォルダへ必ずコピーしてください。
  5. クライアントの起動
    クライアント(製品)を起動した際、コピーしたライセンスファイル(.slip)が有効、かつライセンスサーバーへアクセスし、ライセンスの利用が許可されれば、その製品を起動することができます。利用可能な製品のネットワークライセンスは、ライセンスマネージャで確認できます。
    以下の画面は、ER/Studio 9.6のライセンスマネージャの例です。
    Thumb03000091ujpn.jpg

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