複数のデータ モジュールを使用するアプリケーション サーバーへの接続

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COM ベースのアプリケーション サーバーがメインの "親" データ モジュールと複数の子データ モジュールを使用している場合(「複数のサーバー データ モジュールの使用」を参照)、アプリケーション サーバー上のデータ モジュールごとに別の接続コンポーネントが必要です。各接続コンポーネントは、1 つのデータ モジュールに対する接続を表します。

クライアント アプリケーションから、アプリケーション サーバー上のデータ モジュールそれぞれに対して別の接続を確立することは可能ですが、アプリケーション サーバーに対して 1 つの接続を確立し、それをすべての接続コンポーネントで共有する方が効率的です。つまり、1 つの接続コンポーネントを追加してアプリケーション サーバー上の "メイン" データ モジュールに接続し、それから、"子" データ モジュールごとにコンポーネントを 1 つ追加して、メイン データ モジュールに対する接続を共有します。

1 つの接続を共有で使用するには:

  1. メイン データ モジュールへ接続するために、「アプリケーション サーバーへの接続」で説明する方法で、接続コンポーネントを追加しセットアップします。制限は、SOAP 接続を使用できないことだけです。
  2. 子のリモート データ モジュールごとに、Datasnap.Win.MConnect.TSharedConnection コンポーネントを追加します。
    • ParentConnection プロパティを、ステップ 1 で追加した接続コンポーネントに設定します。TSharedConnection コンポーネントは、このメインの接続が確立した接続を共有します。
    • ChildName プロパティを、該当する子データ モジュールのインターフェイスを公開しているメイン リモート データ モジュールのインターフェイスのプロパティ名に設定します。

ステップ 2 で配置した TSharedConnection コンポーネントをクライアント データセットの RemoteServer プロパティに割り当てると、子データ モジュールに対して完全に独立した接続を行っているかのように動作します。ただし、TSharedConnection コンポーネントは、ステップ 1 で配置したコンポーネントによって確立された接続を使用しています。

関連項目