クライアント アプリケーションの作成
多層アプリケーションの作成:インデックス への移動
多層クライアント アプリケーションの作成は、ほとんどの点で、クライアント データセットを使って更新をキャッシュする 2 層クライアントの作成と同じです。主な違いは、多層クライアントでは接続コンポーネントを使用してアプリケーション サーバーへのルートを確立する点です。
多層クライアント アプリケーションを作成するには:
- プロジェクトに新しいデータ モジュールを追加します。
- データ モジュールに接続コンポーネントを配置します。追加する接続コンポーネントの型は、使用する通信プロトコルによって変わります。詳細は、「クライアント アプリケーションの構造」を参照してください。
- 接続コンポーネントのプロパティを使って、接続を確立する先のアプリケーション サーバーを指定します。接続コンポーネントの設定の詳細は、「アプリケーション サーバーへの接続」を参照してください。
- アプリケーションで必要であれば、接続コンポーネントのその他のプロパティを設定します。たとえば、ObjectBroker プロパティを設定すると、接続コンポーネントが接続する先を複数のサーバーから動的に選択することができます。接続コンポーネントの使い方の詳細は、「サーバー接続の管理」を参照してください。
- 必要な数の TClientDataSet コンポーネントをデータ モジュールに配置し、各コンポーネントの RemoteServer プロパティを、ステップ 2 で配置した接続コンポーネントの名前に設定します。クライアント データセットの完全な入門ガイドは、「クライアント データセットの使用」を参照してください。
- 各 TClientDataSet コンポーネントの ProviderName プロパティを設定します。設計時に接続コンポーネントをアプリケーション サーバーに接続する場合は、使用可能なアプリケーション サーバー プロバイダを ProviderName プロパティのドロップダウン リストから選択することができます。
- 後の作業は、他のデータベース アプリケーションを作成する場合と同様です。以下は、多層アプリケーションのクライアントで使用できる追加機能です。
- アプリケーションから、アプリケーション サーバーに対して直接呼び出しを行うことができます。この方法は、「DataSnap サーバー メソッド プロキシの生成」と「サーバー インターフェイスの呼び出し」で説明しています。
- プロバイダ コンポーネントとのやり取りをサポートする、クライアント データセットの特別な機能を使用することもできます。これについては、「クライアント データセットでのプロバイダの使用」で説明しています。